金髪は最高です!
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「これは令呪。私達が、その聖杯戦争の参加者である証です」
「参加者? 私が?」
これを伝えたら、果たして紗夜は絶望してしまうのではないか。
そんな危機感を抱きながら、可奈美は聖杯戦争を……そして、それが見滝原に齎してきた災厄を語った。
紗夜は、最初は怪訝な顔をして聞いていた。だが、だんだん顔が青くなっていき。
最後は。
「うそ……嘘よ、嘘よ嘘よ?」
発狂した。
「願いを叶えるために、この見滝原で……殺し合えってこと? それも、ずっと……ずっと……!? これまで見滝原で起こったことも、全部聖杯戦争の一部だったってことでしょ!?」
肯定。
「だったら……これからも……まだ、聖杯戦争は終わっていないんでしょ?」
肯定。
紗夜は席を立つ。椅子が転がるが、動揺する彼女は隠せない。
「なんで……!? 私は、叶えたい願いなんてない……! 参加したいと思ったこともないのに……!」
やがて、彼女の目に涙が溜まっていく。
「何で……私が……!」
ただただ。彼女の嗚咽が、ラビットハウスの乾いた空気を濡らしていった。
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