提督と艦娘とスイーツと・71
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と撫でてやる。
「もし覚悟が決まったら……生活改善は手伝ってやる。任せとけ」
そう言ってニヤリと笑う。ウチの嫁さんが煩くてな、美味しいのに低カロリーなダイエット向けメニューは結構知ってるんだ。
「はい……!」
3日後、アクィラは執務室を訪れて頭を下げて来た。『今後も艦娘として働かせて下さい』と。後は俺が全力でサポートしてやるだけだ。
「ひぃ……ひぃ……提督の鬼ぃ〜!」
「ほらほら、アクィラさん?喋る元気があるならまだスピードアップ出来ますよね?(ニッコリ)」
鎮守府の運動場には、ひたすらトラックを走らされるアクィラと、微笑みを浮かべたままその後ろを追いかける神通の姿があった。
「お〜お〜、意外と頑張るじゃないかアクィラの奴」
「提督、貴方アクィラのダイエットを手助けするんじゃなかったの?」
執務室の窓からその様を眺めていると、今日の秘書艦のローマが尋ねてきた。
「ん?ちゃんと手助けはしてるぞ?アイツの飯とオヤツは俺がきっちりとカロリーと栄養素のコントロールしてるからな」
「なら、それだけでも……」
「だが、運動させないとは言ってない」
そもそも、生活改善をしたいと言い出したのはアクィラの方だろう?俺はそれを『全力で』サポートしているだけだぞ。
「健康的な身体ってのは、適度な運動とバランスの取れた食事、そして適度な睡眠から成り立つ。基本だろう?それに、運動して腹減らしゃあその分飯が美味いからな」
ダイエットメニューの若干味気無い食事でも、空腹という最高の調味料が加わればどんなご馳走にも勝るだろう。
「貴方、本当に悪党だわ」
「ありがとよ、最高の誉め言葉だ」
そう言って俺は煙草を咥え、紫煙を楽しんだ。
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