暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga30-B遥かに永き旅路の果てへ〜Have a good journey〜
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テ様の『ありがとう。交代するわ』という感謝と同時に意識を交代した。もうこのままわたしが行こう。そう考えたから、「次はわたしからね」って声を掛けると、ルシルが目を丸くした。
「なに?」
「いや。君のことだから最後に挨拶して、少しでも印象付けようとするんじゃないかと・・・」
「あはは。そう考えてたけど、順番如きで印象に残る残らないようなルシルじゃないでしょ。きっちりわたし達のことを憶えたままでアースガルドに帰って、思い出として振り返ってよ。わたし達もずっと憶えてるから。ていうか、忘れるわけがない。・・・こんなに人を好きになったことないし、これからもずっと、わたしはあなたを想い続けるから」
そっとルシルの両頬に手を添えて、わたしは「愛してる。永遠に」って、シャルロッテ様が空けてくれていたルシルの唇にキスをした。
†††Sideイリス⇒はやて†††
シャルちゃんとシャルロッテさんの挨拶が済むと、セラティナが「なら、次は私が」とルシル君の前に立った。
「ルシル。初めて会った時のこと憶えてる?」
「あ、ああ、憶えてる。ランサーと名乗って犯罪者狩りをし終えて帰ってきた際にリーゼ姉妹と遭遇した,あの時だな」
「そう! リーゼ教官たちが頼ってくれたから、いざ意気込んでみればあなたみたいな規格外に結界を粉砕されて! あれ、すごいショックだったんだから! でも、結界魔法の天才だと持て囃されて思い上がっていた私にはいい薬だった。早いうちに挫折を知って、今となってはよかったな〜と。それについての感謝もあるし、捜査課で一緒に働けたことなどなど、多くの恩がある。極めつけは、私の前世、アリスと引き合わせてくれるきっかけをくれたこと。アリスともども感謝してる」
「そうですね。私の人格を覚醒させたのは厳密に言えばマリア様でしたが、きっかけはルシル様がこの次元世界なる場所を訪れたこと」
セラティナの口調、声色がさらに大人びたものに変わった。マリアさんが私たちに見せたルシル君の真実の中で登場した結界王アリス、その人の人格が変わったようや。アリスさんは動かへんらしいルシル君の右手に自分の手を重ねると、涙をポロポロと流し始めた。
「アリス・・・!?」
「ルシル様の創世結界に、シエルとカノン、シェフィリス様がいらっしゃるのですよね。・・・また、お逢いしたいです。なのでルシル様。どうか、アースガルドへ無事にご帰還なさり、シエル達の魂を解放なさってください・・・」
「もちろんだとも。必ずシエル達を解放し、輪廻の輪に戻すよ。ありがとう、アリス。元気でな・・・って、おかしいか?」
「いいえ。これからもセラティナと共に生きていく所存ですので、元気に生きていきますよ」
ルシルさんとアリスさんが握手を交わすと、「では、セラ
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