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おぢばにおかえり
第六十五話 心配していてその七

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「それは保証します、ですから」
「あの子と会って」
「阿波野君の誤解解きます、それで先輩も」
「前向きになのね」
「なって欲しいです」
「そうなのね、ちっちは」
「許されないことってないですから」
 このことは自信を以て言えました。
「殺人とかマスコミがよくやる確信犯の嘘とか」
「そういうのじゃないとなのね」
「大丈夫ですよ」
 こう言いました。
「許されない筈がないです」
「そうだといいけれど」
「ですから」
 それでとです、私は先輩の背中を押す感じで言わせてもらいました。
「お願いしますね」
「これからあの子と会うのね」
「そうしてお話して下さい」
 私はお菓子とお茶の用意に入りました、先輩は手伝わせてと言ってきましたがお客さんなのでそこは遠慮させてもらいました。
 そうして阿波野君が来るといきなりでした。
 私には笑顔で挨拶してきましたが先輩には。
 挨拶せずにこう言いました。
「聞かせてもらいますね」
「ええ、そうしてね」
「はい」
 先輩を睨んで言うのでした。
「今から」
「挨拶しなさい」
 私は阿波野君に横から注意しました。
「そうしなさい」
「だって僕この人嫌いですから」 
 最初からこうでした。
「ですから」
「嫌いな人には挨拶しないの?」
「はい、僕嫌いな人とは話しないんで」
 もう全否定でした。
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