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オズのジンジャー将軍
第十幕その二

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「そうしているよ」
「僕が見てもいつもそうだしね」
「私も犬やライオンが基本夜行性なんて知らなかったわ」
 ドロシーも言ってきました。
「オズの国に住む様になって本を読んでからよ」
「それからですか」
「知ったわ」
「ドロシーさんもなんですね」
「ええ、そうだったなんてね」
 犬やライオンがです。
「本当に知らなかったわ」
「それだけトトも臆病ライオンもですね」
「そう、夜はよく寝ているわ」
「というか僕達よく寝るよ」
 トトがこう言って来ました。
「人間よりもね」
「君達より遥かに寝ているね」 
 臆病ライオンも言いました。
「どう考えても」
「僕が見てもそうだね」
 カルロスも頷きました。
「そういえば」
「特に猫がよく寝るわね」
 ナターシャはこの生きもののお話をしました。
「一日の三分の二位は寝てるわ」
「大体それ位だね」
 ジョージはナターシャの言葉に頷きました。
「エリカだってそうだし」
「本当に猫はよく寝てるよ」 
 神宝も言いました。
「ちょっと目を離したらって位だね」
「寝る子から猫になったっていうし」
 恵梨香はこの言葉を出しました。
「もう寝るのが猫ね」
「ガラスの猫は置いておいてね」 
 かかしは笑って彼女はいいとしました、ガラスの身体なので寝る必要はなくてかかし達と同じくいつも起きているのです。
「猫は特に寝るね」
「ええ、私はエリカと一緒になるまで猫は知らなかったけれど」
 ドロシーが応えました。
「猫はね」
「特によく寝る生きものだね」
「本当にね」
「けれどその猫も夜行性だね」
 樵が夜のお話に戻してきました。
「実は」
「ええ、けれどエリカもね」
「夜は寝ているね」
「正確に言うと夜もね」
 ドロシーはくすりと笑って言いました。
「そうしてるわね」
「だから彼女も夜の世界のことは知らないね」
「そうよね」
「けれどその夜の世界もね」
「楽しい世界なのね」
「そうだよ」
 実際にというのです。
「これがね」
「そうなのね」
「だから機会があったらね」
「その時は」
「楽しむといいよ」
「わかったわ」
 ドロシーはその言葉ににこりと笑って答えました、そしてです。
 そうしたお話をしながら三色団子を収穫してでした、五人は今度はオズマとアン王女そしてビリーナのところに行ってでした。
 どら焼きやきんつば、羊羹等を収穫しました。ビリーナはそのお菓子達を見てそれでこんなことを言いました。
「さっきから思っていたけれど和菓子も多いわね」
「そうよね」
 王女がその言葉に応えました。
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