第六百二十話 甘酸っぱさがその九
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「言ってるから」
「お互い様ってことね」
「僕達もエウロパのミルクティーに言ってるし」
「本当にお互い様ね」
「そう言い合って」
そしてというのだ。
「飲んでるね」
「そういうことね」
「そしてレモンティーは飲まないのね」
彰子も言った。
「エウロパでは」
「そう、本当にね」
菅は彰子にも答えた。
「そのままかね」
「ミルクティーね」
「ただハーブティーは」
これはというと。
「普通にね」
「連合と一緒で」
「飲んでるみたいだよ」
「そうなのね」
「そっちは変わらないのね」
「色々なハーブティーがあるけれど」
それこそ種類は千差万別だ。
「エウロパ中でね」
「飲まれていて」
「そこは同じだよ」
連合と、というのだ。
「薬膳の意味でもね」
「飲んでるのね」
「そうみたいだよ」
実際にというのだ。
「あの国でもね」
「成程ね」
「ただハーブティーでも」
こちらでもというのだ。
「連合のものはね」
「批判してるのね」
「そうみたいだよ」
「野蛮とか言ってんあおね」
「そうなんだ」
「そこで野蛮なのね」
彰子は首を傾げさせて言った。
「ハーブティーでも」
「エウロパから見るとね」
「連合のものは全部なのかしら」
「野蛮だね」
「そうなのかしら」
菅に首を傾げさせたまま言った。
「もう」
「自分達は知的で洗練されていて優雅でね」
「文明人?」
「それでね」
「そして私達はなのね」
「無教養で下品でガサツなね」
そうしたというのだ。
「野蛮人なんだよ」
「それは偏見ね」
「というか技術的に三百年遅れていて」
こう言ったのは蝉玉だった。
「そんなこと言う?」
「しかも豊かさも違うよ」
スターリングはこのことから言った。
「連合とエウロパじゃね」
「そうよね」
「そもそも僕達戦争なんかしないし」
「他の国を侵略とかね」
これはエウロパのサハラ侵略のことを言っているのだ、連合はエウロパのこの行為をエウロパがサハラから撤退した今も批判しているのだ。
「絶対にね」
「しないしね」
「階級もないし」
「そうそう、階級があるなんて」
スターリングは特にこのことを言った。
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