第九幕その十二
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「お昼に起きることはね」
「しないんだね」
「そうよ」
実際にというのです。
「そうしているわ」
「君がそれでいいんだね」
「満足しているわ」
今言った通りにというのです。
「それでね」
「夜は夜でいいんだね」
「そうよ、オズの国はね」
「成程ね」
「まあ機会があったらね」
その時はとです、ヤモリは言いました。
「夜の世界も楽しむといいわ」
「それじゃあね」
カルロスも頷きました。
「覚えておくよ」
「そうしてね、それじゃあ私別の木に移るけれど」
「ああ、それじゃあ僕達もそろそろ戻って寝るし」
「それじゃあね」
「またね」
「ええ、またね」
笑顔でお別れしてでした。
カルロス達はヤモリと別れてそうして帰りました、そしてです。
いよいよ寝ることになりましたがここで、です。カルロスは皆に対して眠そうなお顔で言いました。
「ヤモリさんはああ言っていたけれどね」
「夜の世界も楽しいって」
「満足しているってね」
「言っていたわね」
「凄く楽しそうに」
「けれどね」
ヤモリはそう言っていたけれど、というのです。
「僕達はね」
「もう眠いよ」
「早く寝たいよ」
「夜になると自然と眠くなるし」
「それでね」
「そうだよね、僕達は寝る時間だから」
夜はというのです。
「どうしてもね」
「うん、そうだよね」
「僕達にとって夜はそうした時間だよ」
「寝る時間だから」
「それじゃあね」
「夜は気持ちよく寝ようね」
こうお話してでした、五人の子供達は他の皆と一緒に寝ました。そうして日の出と共に起きてまた一日を楽しむのでした。
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