暁 〜小説投稿サイト〜
オズのジンジャー将軍
第九幕その十二

[8]前話 [2]次話
「お昼に起きることはね」
「しないんだね」
「そうよ」
 実際にというのです。
「そうしているわ」
「君がそれでいいんだね」
「満足しているわ」
 今言った通りにというのです。
「それでね」
「夜は夜でいいんだね」
「そうよ、オズの国はね」
「成程ね」
「まあ機会があったらね」 
 その時はとです、ヤモリは言いました。
「夜の世界も楽しむといいわ」
「それじゃあね」
 カルロスも頷きました。
「覚えておくよ」
「そうしてね、それじゃあ私別の木に移るけれど」
「ああ、それじゃあ僕達もそろそろ戻って寝るし」
「それじゃあね」
「またね」
「ええ、またね」
 笑顔でお別れしてでした。
 カルロス達はヤモリと別れてそうして帰りました、そしてです。
 いよいよ寝ることになりましたがここで、です。カルロスは皆に対して眠そうなお顔で言いました。
「ヤモリさんはああ言っていたけれどね」
「夜の世界も楽しいって」
「満足しているってね」
「言っていたわね」
「凄く楽しそうに」
「けれどね」
 ヤモリはそう言っていたけれど、というのです。
「僕達はね」
「もう眠いよ」
「早く寝たいよ」
「夜になると自然と眠くなるし」
「それでね」
「そうだよね、僕達は寝る時間だから」
 夜はというのです。
「どうしてもね」
「うん、そうだよね」
「僕達にとって夜はそうした時間だよ」
「寝る時間だから」
「それじゃあね」
「夜は気持ちよく寝ようね」
 こうお話してでした、五人の子供達は他の皆と一緒に寝ました。そうして日の出と共に起きてまた一日を楽しむのでした。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ