第四百六十六話 【邂逅】海の乙女達その十二
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「仮面ライダーかしら」
「はい」
ユニコーンはその通りだと答えた。
「そうです」
「そうなのね」
「強そうですね」
「そうよね」
灰色の短い髪の小柄な少女とやはり灰色の髪の気の強そうな少女も出て来た。
「この人達は」
「私達よりもずっと」
「ニーミとレーベにゃ」
今度は明石が紹介した。
「大人しそうなのがニーミで気の強そうなのがレーベにゃ」
「何か変な説明ですね」
「そうよね」
ニーミもレーベもその説明を聞いて言った。
「明石らしいけれど」
「どうにも」
「それでこの人がケルンにゃ」
明石は今度は灰色の髪を左右で束ねたやや背の高い眼鏡の小序を見て話した。
「皆鉄血にゃ」
「それはそうだけれど」
ケルンは明石にどうかという顔で言ってきた。
「皆随分集まってるわね」
「ロイヤルと重桜以外はいるわね」
長い白髪で黒と灰色と赤の水着の様な服を着た大人びた顔立ちとスタイルの少女も着て言ってきた。
「うちはビスマルクがいないだけで全員ね」
「そう言う君は誰かな」
「プリンツ=オイゲンよ」
少女は五代に笑顔で答えた。
「宜しくね」
「うん、これからね」
「また随分といけてる人ね」
プリンツ=オイゲンは五代の顔とスタイルを見て言った。
「他の人達も」
「えっ、オイゲンが男の人に興味持つなんて」
「これは驚きにゃ」
ニーミも明石もこれには驚いた。
「こんなことがあるなんてにゃ」
「それだけでも」
「私は奇麗ならそれでいいのよ」
プリンツ=オイゲンは二人に笑って返した。
「それでね」
「そうだったんですか」
「男の人もだったかにゃ」
「覚えておいてね」
「まあこれであらかた揃ったし」
ホーネットは笑って述べた。
「これから皆で行こうか」
「はい、ロイヤルの皆さんのところに」
ニーミはホーネットに笑顔で応えた。
「そうしましょう」
「そうしような」
「しかし重桜組は今も訓練とは」
ケルンは海の方を見てこう言った。
「流石と言うべきか」
「あの方々は毎日ですね」
ベルファストは微笑んで述べた。
「まさに訓練に制限なし」
「それで終わったら飲んで遊んで」
「はっきりしていますね」
「まあ訓練とお酒がない重桜は」
「想像出来ませんね」
「本当にね」
「敵に回したら厄介だけれど味方なら頼もしい」
こう言ったのはハムマンである。
「そうした相手ね」
「そうね」
ラフィーはハムマンの言葉に頷いた。
「実際に今も」
「ええ、頼りになっているわ」
「だからいい」
「今は味方で」
「あれっ、そういえばあの娘は何処かしら」
ヨークタウンは思い出した様に周りを見回した。
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