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戦姫絶唱シンフォギアGX〜騎士と学士と伴装者〜
風鳴翔バースデー2021(ヘタ翔ver.)
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よっか」
「先輩の家でいいんだよね?」
「いいよ。それで、何作るの?」
「翼さんから聞いた所、翔の好きな物は──」

こうして、わたしと響ちゃんのお料理練習会が、開かれる事になったのでした。

ff

「ただいま」
「おかえり、翔」

翼さんとの組手で、少し遅れて帰ってきた翔。

時間もちょうどいい頃だ。出来上がった料理の匂いが、玄関の方にも漂っている。

翔に買ってもらったエプロンのまま、わたしは翔を出迎える。

「良い匂いがするけど、響さんもしかして……?」
「翔……その……」

うう……やっぱりちょっと緊張する。

でも、クリス先輩からのアドバイスだと、男の子にこれやったら喜んでもらえるみたいだし……。

頑張れわたし。今日は翔の誕生日なんだ。
翔は去年、わたしの誕生日に最高のプレゼントをくれた。そのお返しをするんだッ!



「ご飯にする?お風呂にする?それとも……わ・た・し?」



あーーーーーー恥ずかしッ!!やってみたはいいいけど、これ、めっちゃ恥ずかしい!!

駄目ダメだめ無理もうダメ、恥ずかし過ぎて無理、馬鹿なの!?死ぬの!?

ヤバい、ちょっと今から部屋にこもって頭まで布団被って隠れたい……。

ほら翔も困惑してるじゃん、もうこれ大爆死じゃ──

「…………全部で」

…………へ?

「響さんと一緒にご飯食べて、響さんと……その……一緒にお風呂入って……それから、響さんと一緒に寝る。全部……ダメ?」

ッ………………!

……やっぱり、翔はズルいよ。

可愛い顔して、結構欲張りなんだから……。

「……いいよ。今日、翔の誕生日だもんね」
「あはは……欲張っちゃったかな?」
「ううん、むしろ大歓迎……かも」
「じゃあ、冷めないうちに食べよっか」
「手洗いうがい、忘れないでよ」

翔と2人、食卓に着く。

こうしていると、まるで新婚さんみたいだ……なんて思っちゃったりする。

「こうしてると、なんだか新婚さんみたいだね」
「ッ!人の考えを読まないでよ、バカ……」
「あはは……」

照れ隠ししちゃったけど、翔も同じ事を思ってくれていたみたいだ。

……って、これじゃわたしの方が喜んでるじゃん!

今日はわたしが翔を祝う日なんだから、もっとしっかりしなきゃ!!

「今日の夕飯は、ご飯とさば味噌、だし巻き玉子、お味噌汁にほうれん草のおひたし」
「ッ!?ひょっとして、これ……」
「さば味噌好きだって聞いたから……クリス先輩に手伝ってもらって、献立も考えてみた。どうかな……?」

翔は私の顔を真っ直ぐ見つめると、満面の笑みで言ってくれた。

「ありがとう響さん!!すっごく嬉しいよ!!」
「ん…
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