第六十八話
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のデスゲームの始まりで木っ端微塵に吹き飛んだのだ。
デスゲームはいい…いや、良くないけれど、転生を経験したオタクとしては死への忌諱感は薄れていると言ってもいい。
しかし、しかしだっ!
俺の全てをつぎ込んだルイズたんがログイン開始数分でお亡くなりになったのだっ!
茅場晶彦よ!
なぜアバターを変更する必要があった?
長時間自分の性とは違うと精神的に変調をきたすからか?
そんな物はデスゲームだけで手一杯だ!
だいたいアバター強制変更するならばリネームさせろっ!
男性アバターで女性ネームなんて理不尽すぎるだろっ!
これじゃPTすら組めねぇよっ!
ぜぇはぁ…
欝だ…やる気しない。
デスゲーム?どうでも良いよそんなもの…俺の情熱をかえせ!
やる気をなくした俺はふらふらと歩いている内になんか大きな城の中にある凄く大きなモニュメントの前まで歩いてきていた。
なんだこの石碑は?
眺めるとアルファベットの『a』から順番に人の名前のような物が書いてある。
それも途方も無い数だ。
これはおそらくここに閉じ込められた一万人全てのアバター名だろう。
俺は何の気無しに『a』から順に眺めていく。
たまに読めないスペルも有ったが読み流していく。
「うん?なんだ?姉妹か何かでログインしたのだろうか」
『c』から始まるラインを読んでいたときだ。
前からかぶっている四文字の後にスペースを入れて別の名前が続いている。
「ええと…キュア…ブラック?…キュアムーンライト…キュアピース…これってもしかして」
プリキュア!?
「ええええええ!?」
混乱の所為で大声が出てしまった。
も、もしかして俺以外にもこの世界には転生者が!?
もしかしてまだ居るかもと思い読み進めると出るは出るは…
…大半が女性キャラだったが、俺と同じ様な事になった男性ではなかろうか。
その時俺の心に一つ湧き出た感情があった。
きっと彼らにも前世の記憶があるに違いない。
会って見たい。
彼らと会って話がしたい。
そう思った俺は行動に移すことにした。
先ずは方法だ。
どうやったらこの一万人の中で彼らとコンタクトが取れる?
一人一人話し掛ける?
無理だ。
もっと効率よく、彼らだけに分かるような物で知らせる方法はないか?
一番手っ取り早いのは『声』だ。大勢の前で彼らのみが分かることを話せば?
だめだ、注目は集まるが、ただの妄言野郎になってしまう。
ならば、話しよりはいっそ歌か?
良いかもしれない。
前世知識のアニソンを大勢の前で歌っていれば向こうからコンタクトを取って
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