暁 〜小説投稿サイト〜
艶やかな天使の血族
3部 公人と私人
15話 パーティの夜
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 いつもの朝食の時にエリオットさんは珍しくアネットさんに今日の予定を話した。

「アネット。今夜のディナーは俺のぶんは作らなくていい」
「何かあるの?」
「今夜はジオン国防軍とジオニック社とのパーティの夜だから、帰ってくるのも遅くなる。先に寝ていていいから」
「モビルスーツの開発者のあなたがパーティねぇ」
「上司からの命令では仕方ないさ」

 ため息をしながら、モーニングコーヒーを飲む。
 パーティに出る為の礼服は向こうで用意すると言っていた。礼服か。それを纏う機会が巡って来ようとは思って無かった。
 ただ、何かが起こる。そんな胸騒ぎが朝からしていた。何の胸騒ぎかはまだこの時点ではわからなかったという。
 そうして、いつものようにアネットに「行ってくる」の挨拶とジェニファーの頭の撫でて彼は、ジオニック社へと車を走らせた。
 車内では、彼の心境を歌うような歌謡曲がラジオから流れていた。

何かが起こりそうな夜は
祈りをささげて 目を閉じなよ
こんな月のとける夜に
愛され生まれてきたのとママは言った

お願い遠くへ行かないでと
なぜママは涙を流すの
ずっとずっとそばにいるよ
小さな心で思ってたけど
あの人に会うまでは
心ゆらされるまでは
そして全てはからまわり
未来がちぎれるのを見た
さぁ 裸足になって 大地けって
虹をこえて 空をつかんで

※I wish 胸の十字架をにぎり 朝は
希望があなたにふりそそぎ 夜は
やわらかな光が あなたを包みこみ
明日への勇気を与える※

幼い頃に うえつけられた傷は
重く心にのしかかり
暗い狭い世界で 心ない世界で
ゆりかごに似たやすらかな Final Song

もう二度と 会えないとわかってても
色をかえてもつながってるから 空は
白い羽根身につけ 大きくはばたいて
未来をかえるよ この手で

(※くり返し)

I wish forever her great happiness
Everynight in your dream I see you I feel you
Tears stood in her eyes Please don't cry
Forever still for you still for your love

 そしてパーティの夜がきた。
 有名なホテルでのパーティだった。
 エリオット・レムはジオニック社から礼服を渡され、それを着て出席するように指示される。
 個室でその礼服を見た。

「なんだこれは?また…随分と目立つ礼服だな…コスプレパーティか?これは?」

 なかなか奇抜かつ何処か優美なデザインの礼服だった。色は濃い青色。ネイビーブルーだった。ジャケットはなく、
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ