第六百二十話 甘酸っぱさがその五
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「飲まないらしいから」
「あっちでもなの」
「紅茶はミルクティーでね」
「イギリスはそうで」
それでというのだ。
「レモンティーなんてメニューにはね」
「なんてっていう位だから」
「ないよ」
「そうよね」
「それで貴族は特になのね」
七海も言ってきた。
「高級なミルクティー飲んでいて」
「今の総統も飲んでるしいね」
「ギルフォード侯ね」
「そう、あの人もね」
「そういえば何か」
七海は報道で観るギルフォードを思い出して述べた、報道を通じて見える彼の姿には連合のフィルターがかかっているがそれでも見ているのは事実だ。
「あの総統もね」
「ミルクティーばかり飲んでるね」
「無類の紅茶好きなのよね」
「それもロイヤルミルクティーらしいね」
好きな紅茶はというのだ。
「ホットミルクと紅茶を一緒に入れた」
「それね」
「そう、それがね」
まさにというのだ。
「あの人好きらしくて」
「それでよね」
「そう、それで」
「レモンティーは飲まないわね」
「名前は知っていても」
レモンティーのそれはというのだ。
「飲もうと思ってことすらね」
「ないね」
「エウロパじゃ紅茶は平民の人でもミルクティーで」
それでというのだ。
「レモンティーは飲まないで」
「貴族にもなれば」
「もうね」
それこそというのだ。
「高級な歯とミルクで」
「飲むのね」
「それも通になると」
菅は紅茶通と話した。
「それこそ」
「ロイヤルミルクティーね」
「それを飲んで」
それでというのだ。
「楽しんでるみたいだよ」
「そうなのね」
「だからね」
それでというのだ。
「レモンティーはどうせ連合が飲むね」
「野蛮な飲みものね」
「そうだと思うよ」
「あそこは連合のものは全部野蛮だね」
こう言ったのはスターリングだった。
「それこそ」
「そうなのよね、あそこは」
蝉玉も言った。
「もうね」
「連合のものだとね」
「全部ね」
「野蛮だよね」
「そう決めつけるのよね」
「美味しいのに」
ここでだ、スターリングはそのレモンティーの味を楽しみつつ述べた。
「それに野蛮じゃなくて」
「気取ってないね」
「親しみやすい味だよ」
「それがミルクティーよね」
「だからアイスにして飲んでも」
それでもというのだ。
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