第六百二十話 甘酸っぱさがその四
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「ビーフカレーとかチキンカレーとか」
「種類少ないんだね」
「そうみたいよ」
「本当に料理には縁のない国だね」
「そうよね、マウリアだとね」
七海は今度はカレー発祥の国の話をした。
「カリーでね」
「種類は多いね」
「ええ、牛肉のカリーは殆どなくて」
ヒンズー教徒が多いからである、ヒンズー教は牛肉を食べないのでそれでそうしたカリーもないのである。
「鶏肉、豚肉、ゆで卵にね」
「水牛に」
「あと羊もね」
「色々あるね」
「お野菜のカレーもね」
これもというのだ。
「あるわよ」
「そうだね」
「日本のカレーも種類が多いけれど」
それでもというのだ。
「また別のレパートリーだよ」
「日本のカレーっていうと」
ここでだ、彰子が言ってきた。
「エビフライとかカツとかハンバーグとか」
「ルーとご飯と一緒に食べるね」
「そうしたカレーが多いわ」
「そうだね」
「後は中に入れてるわね」
「最初からね」
「ソーセージカレーとかシーフードカレーとか」
そうしたというのだ。
「カレーね」
「大きく分けて二つだね」
「そうよね」
「それで」
菅はさらに話した。
「色々な種類があるね」
「そうよね」
「けれどセーラも言ってるけれど」
マウリア人の彼女がというのだ。
「日本のカレーはカレーで」
「カリーじゃないわね」
「そこは大きな違いだってね」
「あの娘も言ってたわね」
「そうよね」
「それで飲みものは」
「あちらもミルクティーなのよね」
「マウリアはレモンティーは殆ど飲まないそうだね」
菅はお茶の話に戻して述べた。
「もうかなり変わったね」
「飲みものだっていうわね」
「そうみたいだね」
「紅茶の国でも」
これは元々お茶の産出国でありイギリスの統治を受けてイギリス文化の影響も受けてのことだ。事実セーラもイギリス風の文化にも包まれている。
「それでもね」
「ストレートかミルクティーで」
「それで」
「レモンティーはね」
「飲まないのよね」
「完全に連合の飲みものとね」
その様にというのだ。
「認識してるよ」
「そうなのね」
「だからそれを飲んだら」
レモンティー、それをというのだ。
「もうね」
「連合の人ね」
「マウリアじゃわかるらしいよ」
そのことでというのだ。
「本当にね」
「そうなのね」
「そしてエウロパでもね」
連合と敵対しているこの国もというのだ。
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