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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
最終章『ふたりで…』
女神創造領域 『崩壊世界』其ノ漆
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から無駄だっつってんだろうがァァァァァーッ!!!!!』
旧神柱はまだ聖杯に修復してもらってはいる。
だが動くことは出来るらしく、また何本もの触手を用い、レーザーで今度は俺の身体ごと焼こうとした。
しかし、いい事ってのは連続して起こるもんだ。
「2人とも…伏せて…!!」
「!!」
小さいがよく通る声。
それを聞いて俺達は咄嗟に身をかがめた。
その直後、頭上を通り過ぎる光のエネルギー体、
あれはなんなのかと言えば
「『
最果てにて輝ける槍
(
ロンゴミニアド
)
』…お久しぶりです。拙の事、覚えていますでしょうか?」
「「誰!?」」
最果てにて輝ける槍、確かにそれはあの騎士王の槍の宝具であった。
しかし放ったのは違う、こうして俺たちの後ろにいるのも、騎士王なんかじゃない。
頭に被っていたフードを脱ぎ、こちらに礼をした灰色の髪の女性、
「あの時のお礼をしに参りました。」
「あの時…?あの時って?」
え、待ってマジでわかんない怖い。
俺なんかしたっけなぁと思い出すべく頭をフル回転させていると、おっきーが「あ!」と声を上げた。
「まーちゃんほら!ホテルの前でビラ配りしてた時の!!」
「ビラ配り…あ、あ!思い出した!!そんときの!!」
彼女の名はグレイ。
そう、まだ俺達が探偵としてデビューする前のこと、
知名度を上げるべくホテルの前でビラ配りをしていた際、彼女は俺にマスターはどこかと聞いてきたのだ。
当然、この子のマスターなんて全然知らないのでテキトーに答えたのだかまさか本当に教えた先にいたとは…。
いや、そんなことはもうどうでもいい!
『なん…で、おれさまを…よってたかっ…て…!』
本物よりかは威力は下がるものの、グレイのそれは神霊サーヴァントの宝具を迎撃できるほどの威力を秘めている。
それをくらった旧神柱、葛城恋は想定以上のダメージをくらっていた。
修復途中の身体にさらに追い打ちをかけられ、旧神柱にはぽっかりと大きな風穴があき、あちこちはブスブスと煙を上げ焦げている。
最早オーバーキル状態の奴を聖杯は修復しようとしているが、全くもって間に合っていない。
つまり、今がチャンスだ。
「…!」
黙って、スナイパーライフルに弾を込める。
狙うは聖杯。少しの狂いもなく、そいつを撃ち抜いてやる。
「まーちゃん!また来る!!」
「!!」
おっきーの声でサイトから目を離し、振り向く。
周囲にはボロボロだが何本もの触手。
先端には光が宿り、今まさにレーザーを放とうとしているところだった。
しかし、
「星舞い、雪舞い、恋よ成れ。」
「!!」
目の前にちらついた何か、よく見ればそれは雪。
それと同時に光は消え、触手達は力を失ったかのようにぐっ
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