暁 〜小説投稿サイト〜
崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
最終章『ふたりで…』
女神創造領域 『崩壊世界』其ノ漆
[7/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
のココロのムカつきはどうにもならなかった。
でも、俺達は

「やつを倒す手段を失った…!」

そう、唯一の切り札を失った。
アンチ洗脳弾は、もうない。
今ここで蹴りをつけなければ他の場所で戦っている奴らもジリ貧で押し負ける。
他の方法を考えてるヒマなんて、ない。
でもどうすればいい…今ここであいつを倒すことが出来るものなんて…!

「いや、そのあんち洗脳弾ならまだあるぜよ。」
「…!」

その瞬間、旧神柱が斜めに切り裂かれる。
形容しがたい色の血を吹き出すが、それはすぐにおさまる。
問題はそこじゃない。
旧神柱の目の前にいる男、それは

「よう…だいぶ苦戦しとるようじゃな。助太刀に来たぜよ。」
「岡田以蔵!!」

襲い来る使役獣も斬り捨て、そこに現れたのは岡田以蔵とそのマスターだった。

「私と以蔵を会わせてくれた礼、まだだったなって思ってさ!それとこれ!!」

ハンドガンとナイフで使役獣を楽々と殺し、以蔵のマスターはあるものを俺達に投げてきた。

「これは…!」

難なくキャッチし、手のひらを開くとそこには1発の弾丸が。

「こいつを探偵に渡せと、三笠の院長と子安とかいう科学者に頼まれたんだ。アンチ洗脳弾の中でも特に威力の高い、極限まで殺傷力を高めた対葛城恋兵器…だそうだ!!」

とがった弾頭は赤く、そして薬莢には取扱注意の文字。
明らかにやばいものというのは分かる。
さらに以蔵のマスターはこれを、対"葛城恋"兵器といった。
すげーな、個人名指しだよ。つまりこいつをぶち込めば勝てること間違いなし。だが…。

「けどよ…!もう俺には肝心の弾を撃てるモンが…!」
「まーちゃん!」

肩をトントン、と叩かれ振り向くと、

「これ、使って。」
「お前…!」

そこには水着の際に使用するスナイパーライフルを差し出すおっきーの姿が。

「いいのか…?」
「うん。姫はぶっつけ本番に弱いし、ここはまーちゃんが撃つところでしょ。それに」
「ああそうかよ。ってお前それ…!」

スナイパーライフルを持っているその手、
ふるふると震えるその手には血が滴っていた。

「お前どうしたんだよおい!!」
「さっきの攻撃が掠っちゃって、これじゃまともに狙いも定められないから。」
「そういう問題じゃねーだろバカ!!」

どうやら先程の触手のレーザー攻撃、流れ弾をくらいやられてしまったらしい。
なんで言わなかったんだとか言ってやりたいが仕方ない。ここはおっきーの意思を尊重してやるとして!

「…分かった。俺がやつにとどめを刺す…!」

おっきーからスナイパーライフルを借り受け、そこに例の弾丸を装填する。

「はよせい!!周りの雑魚はわしらが片付ける!!」
『だ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ