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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
最終章『ふたりで…』
女神創造領域 『崩壊世界』其ノ漆
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!」

襲い掛かる使役獣はものともせず、黒ギャルサンタと化した鈴鹿御前は叫ぶ。

「サーヴァントだってマスターだって!皆立派に恋してんの!あそこの刑部姫だって!巴御前だって!」
『あ?だからなんだ?』

おっきーってそうだったの?
まぁともかく、鈴鹿御前も恋はしてるだろう。
しかも彼女は以前、このクソ野郎にそれを直接踏みにじられた過去を持ってる。

「自分のエゴで人の恋路を片っ端から邪魔してマジでありえない!アンタみたいな男は!項羽に蹴られて木っ端微塵にでもなれ!!!」

双刀の薙刀みたいなものを投げ、それは使役獣を切り刻みながらまっすぐやつの方へ向かう。

『ああ…そうか、思い出した。お前あの時のマンコだなァ!!』

しかしその刃は届かず、弾き返されてしまう。
薙刀はそのまま方向転換し、鈴鹿御前の手に戻った。

『恋だのなんだのうるせぇやつだったな!まぁ俺様のちんぽで黙らせたわけだが…どうした?生き返ってまでまた俺様のオナホにでもなりに来たか?』
「そんなの!死んでも!お断りだっつーの!!!」

飛び上がり、全力でその槍を叩きつける。
しかしそれは触手で受け止められるも、

「私は将に酷いことをした!死んでもどうやっても償い切れないことを!だから私は決めたんだ!償いのため、将のため!死んじゃった征のため!私はこれからずっと将と生きてくんだって!!それが!!」
『…!?』
「私の!一生をかけた贖罪だあぁっ!!!」

何本もの触手な簡単に切り裂かれ、そして防御の術をなくした恋はその一撃を脳天で受けることになる。

「このまま…真っ二つにしてやるし!!」

飛び上がって一旦引くも、去り際に彼女は再び双刀の薙刀を投げつける。
今度は阻まれることなく、高速回転するそれは見事に恋の身体を真っ二つにしてみせた


『あっ、あがっ、あがががが…!』

分かれた身体をなんとかしてくっつけようとおろおろする恋。
しかしここで、致命傷を受けたことにより"アレ"が現れる。

「なんだあれは!?」

野中さんが思わず声を上げる。
無理もない。それは最早、聖杯と呼べるものではないから。

「一応…元"聖杯"っすよ。」
「聖杯…あれがか?」

偽物の聖杯が輝き、やつの身体が治り始める
やがてそれは恋のダメージを一瞬にして完治させると、またやつの胸へとずぶずぶと潜り込んで消えた。

『はははは!!!ぶっははははは!!何度やろうが無駄だって言ってんだろ!それとも低脳だから言葉が理解出来ねぇのか!?てめぇらがいくら強かろうが俺様には聖杯(コレ)があるんだよ!!』
「…。」
「探偵さん?」

また完治された恋。
しかしここで、気付いた。

「もう一度だ。」
「もう一度?
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