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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
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最終章『ふたりで…』
女神創造領域 『崩壊世界』其ノ漆
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に聖晶片を装填。
ボタンを押すと聖晶片が砕け中に込められていた魔力が彼の右足へと充填される。
「はっ!」
両足を揃え、高く飛び上がる。
隣にいた巴御前もわざわざ合わせなくていいのに同時に飛び、そして2人は空中で身をひねるとキックの姿勢を整えた。
「お高く止まったアンタに教えてやるよ!サーヴァントは道具じゃねぇ!どんなサーヴァントだろうがマスターだろうが!この世界で一生懸命…瞬間瞬間を必死に生きてるんだよ!!セイハァーーーーッ!!!」
2人が使役獣の群れに突っ込み、大爆発を起こす。
百単位もの使役獣が消し飛び、焦土と化したその中心には隣り合って立つ二人。
「かっこいい…。」
と、その戦いの一部始終に目が釘付けになっているのは鈴鹿御前のマスター、田村 将だ。
「将…?」
「ぼくもああなりたい…!」
目を輝かせ鈴鹿御前を見る将。
うん分かる。分かるよ。そういうの憧れる年頃だもんな。
「でもね将…あんな大人になっちゃダメだからね…。」
「なんで?かっこいいよ?」
「ほらああいうのっていわゆる…なんていうの?いい歳こいといていつまで経ってもヒーローものから抜け出せない…ダメな人なの。」
と、言葉を選びながら将に特撮ヲタクになんかなっちゃダメだよと教えてくれる鈴鹿御前。
いい歳こいて特撮ヲタクしてる本人は。
「そこの少年!ヒーローを好きになるのに年齢制限なんかないんだ!好きな物は好きなままでいいんだぜ!」
どう言われようが自分を貫いてた。
「ま、ともかくここは私の出番だし。将は離れててね。」
「うん。」
気を取り直して鈴鹿御前は使役獣どもを睨む。
将は隠れててと言われとたとたと走り、俺の後ろに隠れた。
「じゃあ将!アレお願いね!」
「うん!わかった!」
"アレ"と言われなんだそれはと思ったが、その答えはすぐに見つかる。
俺の後ろに隠れていた将の手に握られているもの、それは
「いくよ!」
聖晶片であった。
将はそれを両手で握って砕き、それと同時に令呪も光って鈴鹿御前は光に包まれる。
いやいや待て、俺鈴鹿御前の水着実装されてたなんて知らないぞ。
「他の人みたいに水着なんてないケド、私には"コレ"があるんだよね!」
光がおさまり、現れたのは水着に包まれた鈴鹿御前…ではなく
「まーちゃんあれ…!」
「黒ギャルだ!!狐耳サンタコスプレ黒ギャルJKが出てきたぞ!!」
サンタのコスプレした黒ギャルが出てきた!
なんだこれ!ショタが持っていいサーヴァントじゃねーぞ!!
「じゃあ見ててね将!」
「うん!」
こちらに振り向きウインクし、槍を振り回しなみいる使役獣を蹴散らしていく。
「教えてあげるよ最低野郎!!
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