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モンスターハンター 〜故郷なきクルセイダー〜
特別編 追憶の百竜夜行 其の二
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 故に今は彼らの勝利に賭け、眼前の巨敵に集中するしかないのである。その現実を突き付けるかのように、リオレイアは凄まじい猛炎を吐き出していた。

「くッ……! この先の門は、他の皆が守ってくれるって……信じるしかない! 皆、行くぞッ!」
「おぉッ!」

 ある者は緊急回避し、ある者は盾で凌ぎ、またある者は翔蟲を利用して跳び上がり。それぞれの手段で火炎放射をかわしたハンター達は、アダイトの号令に応じて声を張り上げ、一気に「反撃」へと転じていく。
 ここからは、「狩る側」の番だと言わんばかりに。

「ハハハッ……何が『新人』だ! ウツシめ、とんでもない奴らを呼び込みおって! これは、俺も負けてはおれんなァッ! 気焔……万ッ丈ォオッ!」

 そんな勇猛な若者達の姿に、かつてない昂りと喜びを覚えながら。新人達に焚き付けられてしまったフゲンは、その痛快さに笑みを浮かべ、愛刀を大きく振りかざしている。
 カムラの里を未来を賭けた死闘は、新たなる局面を迎えようとしていた――。

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