特別編 追憶の百竜夜行 其の二
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常軌を逸する巨躯を以て、立ちはだかる人間達をその影で覆い尽くす「大物」リオレイア。そんな強大すぎる敵を相手にしているハンターは、1年目の新人であるアダイトただ独り。
それは誰の目にも明らかなほどに、絶望的な状況であり。アダイトの勝利を信じて、バリスタを撃ち続けている里守達も、表情から不安の色を拭えずにいた。
「……済まない、遅くなった」
「レ、レノ……! カムラの里からは1番遠いところに居たはずのお前が来たってことは……!」
「あぁ。ウツシの頼みを断った奴は、1人もいない。……皆、ここにいる」
その流れを変える、ウツシの同期達。彼らの到来は、見開かれたアダイトの瞳にも、希望の焔を灯している。
最初に声を掛けた、ガルルガシリーズの防具を纏うレノ・フロイトは。多くを語ることなく愛刀の鬼斬破を構え、リオレイアと相対する。
そんな彼に続き、同志達は続々とこの戦場に駆け付けてきていた。
「複数のクエストを同時に依頼することで、『4人まで』という縛りを取り除くとは……カムラの里長も、奇抜かつ大胆な策に出られたものですね」
「ナディア! お前、わざわざポッケ村からここまで来たのか……!?」
「あなたこそウツシの案内があったとはいえ、あのミナガルデからよくここまで来られましたね。……でも、私には分かっていましたわ。例え世界の果てからでも、あなたは必ず来るって」
レイアシリーズで全身を固めつつ、荘厳な討伐隊制式銃槍を手に戦線に加わった、ナディア・ゴーシュ。
彼女は訓練所時代から変わらないアダイトの様子に、ため息をつく一方で。度が過ぎるほどの情の厚さ、という彼の美点が失われていないことに喜び、笑みを溢していた。
自分がこれまで狩ってきた雌火竜とは比にならない巨大を目の当たりにしても、毅然と向き合う彼女の佇まいには全く乱れがない。ガンランスを構え、腰を落としたその姿は、もはや歴戦の風格すら漂わせている。
「我々でアダイト達を援護する。準備はいいな、カツユキ!」
「無論だ。某とて、防御に秀でたランスの使い手。アダイト達の盾となり、為すべきことを為すまでよ」
イズチシリーズに身を包み、ハンターライフルIを構えながら素早くリオレイアの背後を取る、レイン・ファインドール。
そんな彼女の要請に応じて、アダイト達の前に飛び出したカツユキ・ヒラガは、バサルシリーズの防御力にモノを言わせる防御体勢を取りながら、パラディンランスIと大楯を構えていた。修行の旅に出て以来、数年に渡って留守にしてきた故郷を、今こそ守り抜くために。
片手剣、太刀、ガンランス、ライトボウガン、ランス。これらの武器を扱うハンター達で包囲すれば、確かに「大物」の戦力にも引けを取らない立ち回りが可能になる。
だが、まだ仕留
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