第九幕その六
[8]前話 [2]次話
「確かに直接食べることは少なくても」
「そうしてですね」
「口にするわ。レモンもでしょ」
この果物もというのです。
「直接丸かじりはないわね」
「ですね、レモン汁を飲んだり」
「スライスしてよね」
「それを口にしたりします」
「それと一緒でね」
そのレモンと、というのです。
「ライムもなのよ」
「直接食べることはですか」
「あまりしないのよ」
「そうなんですね」
「私はね」
「まあ普通ライムやレモンはそうね」
ドロシーもこう言いました。
「蜜柑やオレンジみたいに食べないわね」
「そうよね」
「あまりにも酸っぱいしね」
「そのこともあるわね」
「だからね」
「そのお汁を絞って飲むかね」
「薄く切ってね」
そうしてというのです。
「紅茶に入れたりするわね」
「そうね」
こうしたお話をしながらライムも楽しみました、そしてです。
かかしはふとお空を見上げて言いました。
「ああ、リョコウバトが飛んでいるね」
「そうだね」
樵もそれを見て言いました。
「多いね」
「オズの国にはあの鳥も多いね」
「有り難いことにね」
「そうだよね、何かね」
トトもその鳥を見上げて言いました。
「外の世界でもまだいるとか言われているそうだね」
「そうみたいだね」
「いなくなったと言われていたけれど」
「アメリカは広いから」
だからだというのです。
「まだいてもおかしくないね」
「そうだね」
「まだいたらいいね」
「そうね、私は今は外の世界には殆ど行かないけれど」
ドロシーも言ってきました。
「まだリョコウバトがいればいいわね」
「そうだよね」
「ええ、私もそう思うわ」
ドロシーはトトに笑顔で応えました。
「本当にね」
「私もリョコウバト好きよ」
アン王女もでした。
「沢山いるのを見ているとね」
「それでなのね」
「嬉しくなるわ」
「そこまで好きなのね」
「ええ、私の国にも多いしね」
そのリョコウバト達がというのです。
「だからね」
「それでなのね」
「面白いわ」
凄くというのです、そしてです。
皆で飲んで食べて楽しんで、でした。一緒にお仕事もして。
この日も楽しく過ごしましたが夜にでした。
外から不思議な鳴き声が聞いてです、カルロスは首を傾げさせました。
「?あの鳴き声何かな」
「鳥かな」
ジョージも首を傾げさせました。
「そうなのかな」
「いや、違うんじゃないかな」
神宝も首を傾げさせています。
「あの声は」
「何かグルグルって言ってるわね」
恵梨香はその声を聞いて言いました。
「そうね」
「ええ、何の声かしら」
ナターシャも言いました。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ