第四百六十六話 【邂逅】海の乙女達その五
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「そうしてきたんだ」
「成程にゃ」
「そしてな」
おやっさんはさらに話した。
「君達はそのスサノオとな」
「戦ってにゃ」
「勝つんだ」
「あんな馬鹿強いグロンギ達ににゃ？」
「ああ、絶対に勝てる」
このことは間違いないというのだ。
「君達はな」
「おやっさんの言う通りよ」
桜子の言葉は強いものだった。
「皆最初はそうだけれどね」
「勝ってるにゃ」
「そうなってきているわ」
「そうなのにゃ」
「俺達も戦うからね」
五代は優しい笑顔で話した。
「だからだよ」
「勝てるにゃ」
「うん、だからね」
それでというのだ。
「一緒に訓練してグロンギのことも頭に入れて」
「そうしてにゃ」
「強くなってですか」
「そして戦ってね」
そうしてというのだ。
「勝とうね」
「本当にあんな強い奴等に勝てるにゃ」
「想像出来ないです」
明石もユニコーンも五代のその言葉にまさかという顔になっている、その顔でさらに言うのだった。
「本当に恐ろしいまで強いのに」
「セイレーンなんて目じゃないにゃ」
「そのグロンギ達にですか」
「明石達は勝てるにゃ」
「絶対にね」
こう言うのだった。
「だからこれからね」
「君達の世界に行かせてもらいたい」
一条がこのことを申し出た。
「いいだろうか」
「今からですね」
「そうだ、いいか」
ユニコーンにも言った。
「今すぐにでもな」
「早いですね」
ユニコーンは一条の申し出に驚いた顔になって述べた。
「それはまた」
「駄目か」
「いえ、皆さんがそう仰るなら」
「明石達に異論はないにゃ」
明石も言ってきた。
「全くにゃ」
「それならだ」
一条も応えた。
「案内を頼む」
「わかったにゃ」
「ではな」
「まあカレーを食ってからでいいな」
おやっさんは一同がカレーを食べてくれるのを見て言った、見れば皆それぞれ注文したカレーを食べている。
「それからでな」
「そうですね、まずはカレーを食って」
五代も食べている、先程とは別のカツカレーを食べている。
「そうしてからです」
「明石ちゃん達の世界に行こうな」
「そうしましょう」
こう話してだった。
一同はカレーを食べた、そうしてだった。
食べ終わってから店を出た、そうして案内された場所は。
みのりが通っていた高校だった、その校舎裏にだった。
軍艦の区画の扉の様な門があった、五代はその門を見て頷いた。
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