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牛頭馬頭レポート
(論考)世俗君主化は反対、ジオングの比喩

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 余談だが、日本で考えなしに世俗君主制復活しとけ、みたいなのには反対。

 日本の場合は摂政関白や幕府の歴史経緯で、イギリスの「君臨すれども統治せず」に近い「国民の自己責任統治」が慣例の国柄である。日本の天皇や朝廷というのは伝統的に「世俗君主以上の存在」で、精神的主柱や最高顧問・教師のようなものである(たとえば中国の聖人思想などの、徳と伝統の源泉・証人の役目と教導感化による「無為の統治」に近い慣習だろう)。

 引きずり(地上的な実務レベルに)降ろして安易に世俗君主をやらせるのはどうかと思うし、建武と明治帝政の二度の前例のように、親政は一時的には強烈なパワーを発揮するが長期化・常態化すると自滅する(天皇への負担加重と過度の権力集中によるシステムの歪み、何より国民側の盲目的な甘えと幼児化・無責任化の助長が避けられないので)。昭和天皇の前例を見れば、たとえ善君であっても無理な注文で失敗することがハッキリしている。

 ましてや今どきの日本人の隷従根性と事なかれ主義と無責任具合からして(大正や昭和前期の日本国民と比べても良いとは言えないだろ?)、親政なんかさせたら簡単に甘えて天皇に全て責任を押しつけた上に堕落腐敗で、速攻で月並みな旧アジア的君主国並の自滅亡国になると思うぞ(笑)

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ジオングの比喩

 世俗君主制的な「天皇親政」なんてのは、たとえばジオング(最強だが純宇宙戦用、足がない)で無理矢理に地上戦をやらせるようなものだろうよ。明治帝政はパーフェクトジオング(足を追加装備)みたいなものだろうが、それでもジオングは基本的に宇宙用なのである(地上では重量オーバーな上、最大武器の腕を自由に飛ばせない)。あの昭和天皇にしても、治世前半(親政の加重責任と帝国主義時代の生存闘争)に四苦八苦して、戦後にようやく世俗君主の実務から解放された途端に高度経済成長だった。

 今の上皇や天皇陛下が昭和帝と比べて桁違いに才能や資質に優れているとは流石に思えないし、明治帝政の奇跡は君臣双方が天才と英傑ばかりだったから出来たことでしかない。

 昭和期の東条とか政治家連中は失敗したとはいえ愛国者でボチボチ有能だったはずだし、当時は中道左派思想ですらそれなりには良かれと思ってやっている良識派も少なくなかったはず(今は悪意の売国奴と共産と外国工作員と腐敗ばかりだろうが)。しかし今どきは汚染されまくって、大量の日和無責任含め腐りきってるからな(しかも悪気ない善意でアホとかダメダメなだけでなく、多くがわざとやっている「悪意」だぜ?)。

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