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黒猫鉄火面(鳩山・民主党と小泉やパヨ左翼への地獄案内)/真面目な話は「猫眼石」参照
牛頭馬頭レポート
猿殺しの儀
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然として鞭を受けとるなり、バシバシと打ちつけて、そこには微塵の容赦もない(ついに女王様の本領発揮かw)。次第に柳眉逆立てた面貌を赤くして、叫びながらの力任せだ。ものの五分でKは血塗れである。
まさにストレス解消のサンドバッグも同然、サディスティックな夜叉の凶悪な微笑みまで浮かべていらっしゃる。父親の宮様は慄然として面差しをひきつらせ、冷や汗をかいていらっしゃる(弟の親王殿下が遠くの窓から、平素はそこそこ優しい姉姫の剣幕と本性に怯えて泣きそうな顔で見守っていた)。

「か、勘弁してくれ!」
「ええ、楽にしてあげるから、素直に感謝してそこに膝まづけ」
「ひい! よせ!」

ついに鞭を投げ捨てて、処刑の手斧をつかんだ皇女の前で、Kは改めて腰を抜かし、恐怖のあまり失禁の水溜まりを作る。

「あら、汚い! これだからお猿さんは! それにこんなふうでは血で服が汚れてしまうわ」

朗らかに笑いながら皇女はチラと、控えていた「夫候補」(複数可)の貴公子たちに目配せする。
するとそのうちの勇気ある何人かが進み出て(青ざめた顔だ)、手斧を皇女から受け取って、順番にKに切りつけた。

「ああ可哀想に。あなたがそんな目にあっているのを見るのは、我が身が切りさいなまれるようだわ(失笑した?)」
「だったら止めて!」
「え? 厭(いや)」

これも女性特有の身勝手さで、自ら(気分だけの)哀れみの感情に酔って軽く涙ぐみながら、どこか満足そうな高揚の微笑を浮かべて見物しているのだった。
こうして肉と骨と血の残骸になって、稀有の朝鮮猿回しは死んだ。記念日には「猿」をお題にした和歌を詠みあって、楽しく談笑するのが恒例であるそうな。
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