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ダークサイドライフ
第二章

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「剽軽でね」
「人見知りもしないし」
「一軒外見が地味でね」
「趣味も暗いってイメージだけれど」
「その実はね」
「嘘だろ」
 その話を聞いた男子生徒達は皆こう返した。
「後藤さんが明るいって」
「ちょっとな」
「それはないだろ」
「あれだけ無口で俯いてるのに」
「クラスにも入らないのに」
「それが違うのよ」
 これがというのだ。
「じっくり話せばわかるわよ」
「遊びの誘いにも断らないから」
「試しにそうしたら?」
「そんなに言うなら」
 男子生徒達も頷いた、そうしてだった。
 実際に未来を一度クラスの有志達で街に出て買いものをしたりカラオケに行ったり有名な店に入って食べたり飲んだりする遊びに誘った、男子生徒達は未来が本当に来るのかと思ったが。
「わかったわ、じゃあ行かせてもらうわ」
「えっ、来るんだ」
「実際に」
「そうするんだ」
 これには男子生徒達は誰もが驚いた、彼等は皆女子生徒達の言葉を半信半疑で聞いていたのだ。だが実際にだった。
 未来はこう答えてこうしてだった。
 遊びに行くその日の待ち合わせ場所と時間を聞いた、男子生徒は自分から聞いて確認を取ってその時にと言った未来を見てだった。
 顔を見合わせてだ、こう話した。
「後藤さん結構喋ったな」
「ああ、そうだったな」
「あんなに喋った後藤さんはじめて見たな」
「というか結構お喋りだったな」
「しかも可愛い声だったな」
「そうよ、実は後藤さん声かけたら喋ってね」
 女子達が驚く彼等に話した。
「そして声可愛いのよ」
「そうなんだな」
「話し掛けないと喋らないタイプか」
「一見暗そうで声かけなかったけれど」
「実はか」
「そんな娘か」
「だからオカルト研究会でもね」
 所属している部活でもというのだ。
「明るいのよ」
「話し掛けられると喋る」
「それでか」
「部活じゃ明るいか」
「反応するタイプだから」
「そうよ、活動の内容も発表しているサイトの文章も明るいし」
 部活の中身の話にもなった。
「喋らないとわからない娘なんだよ」
「じゃあ遊びの時も」
「ひょっとして」
「明るいか?」
「そうなのか?」
「そこは乞うご期待よ」
 女子達はそこから先はくすりと笑って秘密にした、男子生徒達は未来本人に遊びの時どうなのか聞こうとも思ったがそれは無粋と思ってだった。
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