第十五話 幸せの中でその十
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まさにそうだというのだ。
「とてもね」
「そう。美味しいんだね」
「これがなんだね」
また言う千春だった。
「希望がずっと好きな味なんだね」
「このハンバーグね。店の親父さんがずっと作ってたんだ」
「お店のおじさんが?」
「作ってたんだ。そして今はね」
「今は別の人が作ってるの?」
「親父さんと息子さんが作ってるんだ」
今は親子二人で作っているというのだ。そのハンバーグを。
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