第五章
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「よかったわ。それじゃあ」
「ええと、一旦お風呂にまた入って」
「それでなの」
「奇麗になってね、もう何度もしたけれど」
二人の布団の周りにはその跡が散らかって存在していた、かなはそちらの知識もしっかりと勉強して知っていたのだ。
「まだゴムもあるし」
「それじゃあ」
「お風呂の後でまたね」
「お願い」
かなは岳人をじっと見て頷いた、そしてだった。
二人はこの日もう一度夜の時間を過ごした、その後で。
二人は大学に入ってからも交際を続けた、かなは大学に入ってからも生真面目であったが。
普段のことだけでなく夜のことも必死に勉強してだった。
「あの、今日は」
「何かな」
「これをしてみましょう」
ナース服を出して言ってきた。
「勉強したら特別な服を着てね」
「コスプレかな」
「そうした楽しみ方もあるっていうから」
「それでだね」
「今夜はね」
「かなちゃんがその服を着て」
「楽しみましょう、他にもね」
かなは岳人にさらに言った。
「色々な服買ったから」
「それでアルバイト頑張っていたんだ」
「そうなの、バニーガールとかチャイナドレスとかフライトアテンダントとかレオタードとかブルマとか」
「うちの学校半ズボンだったけれど」
「これはって思うから買ったから」
それでというのだ。
「よかったらね」
「そうした服も着てだね」
「楽しみましょう、じゃあ着替えてくるわね」
「うん、けれどね」
岳人は必至の顔で言うかなに引き攣った笑顔で言った。
「かなちゃんってちょっと以上にね」
「どうしたの?」
「夜のことにも熱心だよね」
「だって恋人同士だから」
かなは岳人に真面目な顔で返した。
「こうしたこともね」
「勉強しているんだ」
「大学のこともお料理のこともで」
そしてというのだ。
「こうしたこともね」
「全部勉強してなんだ」
「岳人君と一緒だけれど」
「真面目にだね」
「何でもね。駄目かしら」
「駄目じゃないよ、けれど引く時があることはね」
今の様にというのだ。
「事実だよ、それでもそんなかなちゃんがね」
「私がなの」
「俺も好きだよ、じゃあ今夜はね」
「ええ、ナース服着るわね」
「そうして楽しむんだね」
「そうしましょう」
かなは岳人に笑顔で応えた、そうしてだった。
その夜も岳人と共に楽しんだ、生真面目な彼女は夜のことにもそうだった。そのことが岳人にとってはとても可愛くずっと彼女を愛していった。彼女も自分を愛してくれてそうしてくれていることがわかっているからこそ。
生真面目な恋愛 完
2020・10・17
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