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八条学園騒動記
第六百十九話 レモンティーその七

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「マスコミもね」
「プロ市民の人達と結託していたりとかね」
「あるし」
 スターリングに応えて述べた。
「それでマスコミを調べたら」
「プロ市民の後ろにいるエウロパとね」
「会社ぐるみで結託してて」
「逮捕者続出とかね」
「何度もそうした事件あったから」
 実際にというのだ。
「注意しないとね」
「マスコミの方も」
「というかプロ市民になるとか」
「それだけで問題よ」
「犯罪者か犯罪者予備軍なので」
 だからだというのだ。
「注意しないとね」
「今かなり締め付けが厳しくなってるけれど」
 これはエウロパ戦役以降のことである、この戦争自体がエウロパの工作からはじまったのでそれで連合としても彼等の取り締まりを強化したのだ。
「まだね」
「いるわよね」
「もうエウロパからの工作はないでしょ」
 彰子は冷静な声で述べた。
「あの戦争の後は」
「エウロパ戦役以降ね」 
 菅がその戦争の名前を出した。
「流石にね」
「そうよね」
「確かにもうないだろうね」
「そうよね」
「けれど悪人は残るから」
 ここで言うのはプロ市民なりカルト教団なりであることは言うまでもない。
「それでだよ」
「動いているのね」
「活動資金は余計に胡散臭くなってるかな」
「っていうと?」
「リアルで詐欺とか犯罪してるかもね」 
「それでなの」
「動いてるかもね」
 菅は自分の予想を話した。
「ひょっとしたら」
「尚悪いわね」
「それとエウロパからのお金がまだ残っていて」
「菅君のお知り合いの人も?」
「だってエウロパの工作はあの戦争で絶たれたから」
 この時連合は国内でエウロパ工作員の一斉摘発を行い関係者もかなり逮捕した、そして工作員は多額の身代金と引き換えにエウロパに送り返しているのだ。逮捕した者達はその殆どが実刑判決を受けている。
「だからもうね」
「お金だけが残っていて」
「没収されずに済んだね」
「それが残っていてなのね」
「まだ活動してるのかもね」
「そうなのね」
「少なくともお金がないと」
 それならというのだ。
「もうね」
「何も出来ないわね」
「何をするにも」
 それこそとだ、菅はさらに話した。
「お金がないと」
「出来ないわね」
「そう、お店をやるにもね」
 菅は今自分達が文化祭でしている喫茶店のことも話した。
「それにしてもね」
「お金が必要で」
「それでね」
 だからだというのだ。
「プロ市民の活動も」
「絶対にお金が必要で」
「それを考えたら」
「犯罪をやってるか」
「まだね」
 エウロパからの資金が残っていてというのだ。
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