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オズのジンジャー将軍
第八幕その七

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「今夏も有り難いよ」
「はい、本当に」
「いつも嬉しいです」
「じゃあ今晩はですね」
「このドッグフードですね」
「そうしよう」
 ご主人は犬達に笑顔で応えました、そしてです。
 グリフォンは食べて飲み終えると欠伸をしてからその場に寝ました。
「少し仮眠させてね」
「いつもこうなの?」
 アン王女は寝だしたグリフォンを観ながら将軍に尋ねました」
「彼女は」
「はい、お腹一杯食べて飲みますと」
 将軍も答えます。
「少し寝るんです」
「そうなのね」
「ですからいつもです」
 将軍はさらに言いました。
「ここで、です」
「寝てもらって」
「帰ってもらっています」
「そうなのね」
「はい、では私達はまた」 
 あらためてというのです。
「お仕事をしましょう」
「彼女が寝ている間は」
「はい、そして」
 それでというのです。
「起きると帰りますので」
「そこでなのね」
「見送る様にしています」
「わかったわ、じゃあそうしましょう」
 王女も頷いてです、皆グリフォンが寝ている間はお仕事を楽しみました。グリフォンの傍には将軍が残ってです。
 皆で一緒に楽しみました、ケーキやタルト、パイも獲っていって。
 その中で、です、オズマはチーズケーキを獲りながら言いました。
「このケーキも美味しそうね」
「そうよね」
 ドロシーが応えました。
「とても甘そうで」
「見ているだけで食べたくなるわ」
「ええ、けれど今は我慢して」
 幾ら美味しくて食べたくてもというのです。
「獲ってね」
「集めることね」
「そうしましょう」
「それではね」
「ケーキといっても色々で」
 ドロシーの足下からトトが言ってきました。
「このケーキの木も色々なケーキが実ってるね」
「そうだね」 
 臆病ライオンはチョコレートケーキを見て舌なめずりしています。
「見ているだけで甘くなる位だよ」
「全くだね」
「私としてはね」
 ビリーナは隣のポップコーンの木を見ています。
「あちらがいいけれど」
「君もケーキはだね」
「嫌いじゃないわよ」
 ビリーナはトトに答えました。
「ケーキもね」
「そうだよね」
「鶏だから小さな食べものが好きだけれど」
「お豆とかね」
「けれどそうしたものもね」
 ケーキもというのです。
「嫌いじゃないわよ」
「そうだね」
「確かに見ているだけで美味しそうで」
 ナターシャはその喉をごくりと鳴らしました。
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