第四百六十五話 キール大会戦その十三
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「もうね」
「お料理については」
「リネットのお国もそういう国ってね」
「受け入れるしかないですか」
「リネットにとては残念でもね」
「ザリガニはそのままパイに入れないことです」
尊が言ってきた。
「あれは何ですか」
「ザリガニのパイですか」
「捌かずに丸ごと何匹か丸くさせて入れていますね」
「はい、私の国では」
「あんなものは料理ではありません」
尊はクールに言い切った。
「流石に紫苑さんよりはましですが」
「あれはお料理じゃないのでは」
玲奈も流石にこう言った。
「食べるとそれだけで」
「死にそうになりますね」
「はい」
まさにというのだ。
「実際にどなたも召し上がられませんね」
「私もです、流石に紫苑さんのものよりましですが」
「イギリスやそれに準ずるお国は」
「料理については」
どうもというのだ。
「褒められません」
「そうですか」
「はい」
まさにというのだ。
「どうしても」
「というか味付けも焼き加減もね」
料理上手なマリアンデールも参加してきた。
「駄目なのよね、盛り付けもね」
「センスがないですか」
「ザリガニはちゃんと切ってね」
そうしてというのだ。
「ニシンも頭は落とすものよ」
「ニシンのパイですか」
「そう、というか丸ごとパイに入れるのはなしよ」
イギリス料理のそれはというのだ。
「あれは本当に駄目よ」
「そうですか」
「フィッシュアンドチップスで美味い店ありますか?」
ナガレの質問は真顔のものだった。
「イギリスやリネットさんのお国に」
「あっ、どうも記憶に」
リネット自身こう答えるしかなかった。
「ないです」
「やっぱりそうですか」
「すいません」
「謝ることはないです」
ナガレはこのことは笑顔で答えた。
「リネットさんに関係のあることではないですから」
「だからなんですか」
「はい、あと僕は年下なので」
「普通の口調で」
「お願いします」
「だよな、俺達もさん付けだしな」
「遠慮しないいいですよ」
「そこはお願いしますね」
カイトとフクタ、ミツオも言ってきた。
「僕達はさん付けさせてもらいますけれど」
「それは年下ですから」
「まあ俺はこの通りだけれどな」
カイトの口調は変わっていなかった。
「まあそういうことでリネットさんもな」
「宜しくお願いします」
「遠慮はいらないですよ」
「それじゃあ」
「ああ、それと休憩が終わったらな」
カイトはリネットにあらためて言った。
「もうそろそろ終わりだしな」
「こっちも総攻撃を仕掛けましょう」
「それで敵を一気に減らしていきましょう」
「その時が来ました」
「もう戦いが終わるの」
リネットはカイト達がっぽりカン
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ