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次の日は、朝から、清水寺周辺から平安神宮まで歩いて、疎水沿いにあるイタリアンのお店でお昼をとった。茜は、さっきから、いっぱいカメラでパチパチしていた。勿論、私達も撮ってくれているので、可愛いのあるかもしれない。
「すみませーん 写真撮っていただけませんか」と、お店を出て、まもなく、疎水に向かってカメラを向けている男の人に、茜が声を掛けていた。
「お願いします これで 私達仲よし旅行なんです」と、自分のカメラを差し出していた。
「あぁ いいですよ これでね じゃあ並んで、ください」と、その人は笑顔で応えてくれた。撮り終えたら
「すみません 僕のカメラでも撮らせてもらっていいですか」と聞かれて・・。
私達、お礼を言って、駅に向かって歩き出したんだけど、何だか、茜は、その人と並んで話しながら歩いていて、後ろから追いかけてきたと思ったら
「ねぇ おふたりさん あの人も一緒に行って良い?」って聞いてきた。
「べつに良いけど」と、電車に乗ったけど、乗り換えの駅で、その人がトイレと言って離れた時
「どうなってんのよ 茜」って、ふたりして聞いてしまった。
「ごめんね あの人 京都の風景を撮っているんだって プロになって1年目なんだけど、モデルさんを、まだ雇えないから、その場に居る人に頼み込んでモデルになってもらってるって言ってたわ 私等、これから鞍馬に行くって言ったら、一緒に行きたいって」
「茜 それって詐欺じゃぁないの うまいこと言って ナンパだったり」
「ううん そんなんじゃぁ無いと思うけど 良い人じゃぁない? 笑顔でわかるわよ」
「茜は男に免疫がないから心配だよ そういう言い方」と詩織も言っていた。あの人が缶ジュースを抱えて戻ってきた。
「やぁ 歩いたからね これ 口に合うかわからんけど こっちにしか売ってないから めずらしいよ」
と1本ずつ渡してくれた。缶の冷やし飴。私も、小さい頃飲んだきりだった。缶じゃぁ無かったけど。
「まだ、自己紹介してなかったね 僕は小野原満彦 写真でプロを目指して1年目です あの時、君達が店から降りてきた時から、目についていたんだ」
「それは、私等3人が 可愛いからって、わかるんですけど、いつも、そうやって声かけてるんですか?」と詩織が調子に乗って聞いたら
「いゃぁーハッハッ 君ら、明るかったからね 見ていたら、吉野さんと目が合ったんだ きれいな瞳だった そーしたら、シャッター押してくれって」
「茜 ほんとう?」と詩織が、茜の顔を見て、確かめたら
「うん 目が合っちゃったんで、なんか、声 出ちゃった ごめんなさい」と舌をペロッと出して答えていた。
鞍馬寺に登るときも、私と詩織が先に歩いて、後か
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