第十五話 幸せの中でその一
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う答えるのだった。
「今のところは」
「そうなの」
「けれど千春ちゃんはどうなのかな」
自分のことよりもだ。希望は彼女のことが気になって問い返した。
「何か買いたいものあるかな」
「アクセサリー。買いたいの」
「あくせさりー?」
「そう、それ」
買いたいものはあった。それだった。
「それを買いたいって思ってるの」
「アクセサリーなんだ。それだったらね」
「何処かいいお店知ってるの?」
「あの商店街だったらね」
希望もよく知っている商店街だ。だから言えた。
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