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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
遊び心
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は見つけた建物に狙いを定める。

「あそこで待ち構えよう。そこに来るまでの標を、これから配置するぞ」
「はいはい。バーン様に怒られないといいわね」
「大丈夫だよ。あの人もきっと期待してるはずだからな」

そう言って地上へと飛び降りる二人。彼らは拠点に向かう最中、彼らが自分たちへと迫ってこれるようにと目印を配置していった。
















シリルside

「お前たち、遊んでないでしっかり調べろ」

グレイさんに冷やしてもらっていると、前を行くエルザさんに注意される。エルザさんとルーシィさんは特に率先して調査をしてくれているようで、かなり細かいところまで見てくれているようだった。

「そうは言ってもよぉ、ここまで何もねぇと調べる気も失せるっていうかよぉ」
「あんたたちは探し方が下手なんでしょ」

グレイさんとナツさんの調査能力は以前の赤ちゃんの親を探す時に皆無なことがわかっている。それがわかっているから、ルーシィさんとエルザさんは特に動いてくれているのだろう。

「すみません、なんだかすごく暑いんですよね」
「私たちは平気だぞ?」
「シリル、体調悪いんじゃない?」
「そうなのかな?」

体調が悪い感じはしないけど、これだけ暑さに負けているとそれも疑いたくなるぐらい調子が悪い。

「ウェンディ、シリルに付き添っててあげなさい」
「うん。大丈夫だよ」
「うん〜。どこかで休んでてもいいだろうし〜」
「だよねぇ」

シャルルの言う通りにウェンディが肩を貸してくれる。セシリーとハッピーも心配してくれるけど、その後ろでまた変なところを探しているグレイさんとナツさんが目に入ってしまい、なんだかそんな気にならなくなる。

「いや、俺は大丈夫だから」
「えぇ・・・そんなにフラフラなのに?」

訝しげな目で見てくるウェンディにいたたまれない気持ちになるけど、それは仕方がない。休んでた方がいいかもしれないけど、そうも言ってられない状況だし、と思っていると・・・

「ん?これは・・・」

すると、エルザさんが何かを見つけたらしく、急いでそこに駆け寄る。

「これは・・・なんだ?」

エルザさんが見つけたものをこちらに見せてくる。それを全員で覗き込むと、その手には不思議な形の石が握られている。

「なんか変な石だな?」
「宝石・・・か?」
「そうみたいですけど・・・」

妙な魔力?を感じる。いや、魔力っていうよりも不思議な力を感じるような・・・

ピカッ

「熱ッ!!」

今まで感じたことがない力を纏っている魔水晶(ラクリマ)のようなものが突然光ったと思ったら、エルザさんのそんな声と共に手から離れる。

「ちょっ!?エルザ
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