遊び心
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やく理解してくれたらしく、頬に手を当てる。
「お前なんでこんなに汗かいてんだ?」
「顔も赤いし、そんなに暑さに弱かったんだっけか?」
心配そうに顔を覗き込んでくるグレイさんとナツさん。
「そんなの俺が聞きたいですぅ」
グレイさんの手で体を冷やしながら、ようやく元の状態に体が戻っていくのを感じる。しかし、なんでこんなに俺だけ疲れちゃうんだろ?早くなんとかしないと体が持たないよ・・・
第三者side
「なんだよ・・・あいつら・・・」
赤い炎のような髪をした少年は大きなタメ息を付きながら、自分たちの真下で作業をしている少年たちを冷ややかな目で見つめている。
「全然調査する気ねぇじゃねぇかよ」
思わず大声を出したくなったが、グッと堪える。まるで期待していたかのような反応をするのがシャクだったのだろう、少年は静かにその場に座り込む。
「この世界の人間たちはこんなものなのではないですか?」
「これは我々にたどり着くのは無理そうですね」
二人も心のどこかで期待していたのか、全く進まない調査を見てガッカリした雰囲気になっている。
「あの天使の子が動けねぇのは仕方ないにしても、他の連中の知能レベルが低すぎる」
「特に桜髪と黒髪の男が何やってるのやら・・・」
先頭に立って手がかりになりそうなものを探しているエルザとルーシィ。その後を付いていくナツとグレイが見当違いにも程があるところしか見ていないため、それが余計に彼の目に止まるのだ。
「あのしゃべる猫たちは意外と周りが見えてますね」
「それでも俺たちにたどり着くには及ばない。待つだけ無駄か?」
そう残念そうに呟くと、バーンはゆっくりと立ち上がる。
「お前らはそのままあいつらを見張ってろ」
「バーン様は?」
「俺はその辺散歩してくる。興味が削がれちまった」
そう言って真っ白な足元から地上へ向かって飛び降りるバーン。オレンジ髪の少年と緑髪の少女はそれを見送ると、互いに顔を見合せ、ニヤリと笑みを浮かべる。
「バーン様はああ言ってたけど、せっかくなら戦っておきたいよな?」
「そうね。全力とは言えないけど、ちょっとでも楽しませてほしいわ」
そう言うと、彼らは地上を見下ろし顎に手を当てる。そのまましばらく固まっていると、オレンジ髪の少年がポンッと手を叩く。
「俺たちも地上に降りようぜ」
「何か案が浮かんだの?」
その問いにうなずく少年。彼は何かを先頭を行く緋色の女性の近くに出現させる。
「向こうが来れる力がないなら、こっちが呼び寄せればいいじゃねぇか」
そう言うと、彼は再び思考の時間に入る。数秒間の思考の後、彼
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