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それから 本町絢と水島基は  結末
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なぁー」と、いきなり詩織が感動していたけど

「結婚してくださいって言えばぁー」と私は冗談言って、みんなにもう行こうと促した。そんなに、ゆっくりできないんだよね。

 駅から歩いて、10分ほどだけど、古い街並が少し残っていて、家も木の塀の先にあって、ふたりとも驚いていた。その隣に会社の建物がある。お母さんは、挨拶もそこそこに、3人を浴衣に着替えさしてくれた。みんなの分を用意していてくれたんだ。私には、相変わらず「その首のものはずしなさいよ」と強い調子で言っていた。

「山本さん 写真撮ったってくれへん?」とお母さんは、私達を中庭に並ばして、事務所に声をかけた。

「いとはん お帰りヤス これは これは べっぴんさんばっかでんな」

 私は、指を立てて「シー」って言ったつもりだったけど

「あーぁ お友達の前で いとはん って言ったらあかんのですな」

「君はバカなのか」と、こぶしをお腹に入れる振りをした。

 京都に向かう電車の中で

「いとはんって呼んでいたけど 絢のことなの?」って詩織が聞いてきた。

「うん この辺の言い方なんだ 古いよね」

「でも お嬢さんって意味でしょ 良いうちなんだ 家もすごいよね」

「そんなことないよ ただ、古いだけ」

 電車を降りたけど、すごい人だつた。有名な観賞スポットに何とかたどり着いたけど、ここも人がいっぱいで、私達は隅っこのほうで、点灯まで待つことにした。風もあるんだろうけど、こっちまで届かない。

 点灯し始めて、大の形になった時には、もう、飽きてきてしまって、私達は南の方に川沿いを下り始めていた。途中には、カップルらしいのばっかりが、川っぺりに座っていて、私も、モトシと来ていたら、あんな風だったのかなとか思いながら・・。

「あの川の上のお店 高そうだね」と詩織が興味ありげにしていたけど、川床のことは私も良く知らないので

「高いと思うよ でも、最近は安いとこもあるって聞いたけど」

「そうだよね ねぇ私、京都のおそば食べたい どう?」

「いいんじゃぁない 私も食べてみたい」と茜も賛成したので、三条通りにあるお店で、みんなが、にしんそばを注文した。お店を出て、新京極とか寺町通りを物色しながら歩いて、途中、あの神社に来た時

「ここ 私がお世話になった大切なとこなの」

「そーなんだ 絢がお世話になったんだっら、いこー いこー」と茜がさっさっと入って行った。

 3人でお参りしたら、詩織がお札所で

「あー 見っけ 絢がいつも下げてるやつ」と、あのお守りを指していた。

「やっぱり そーなんだ でもね、私、絢とモトシ君がいつまでも仲良く居られますようにってお願いしといたよ」と茜が言ってくれた。
 
 私、茜を「あり
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