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朝、集合した時、3人の女の子は、色は違うが、申し合わせたかのか、サロペットのストレートパンツ姿だった。
「あのポスターって、やっぱり目立つね」と詩織が言うと
「うん モデルが可愛いね」と絢が答えていた。
「あのカメラマン相当、苦労したんだろうね あんな風に撮るのって」と茜も加わって、3人で肩を叩きあって笑っていた。
僕たちは、ホームに向かう時、自然と手をつないでいた。席に着いた時
「いつも、仲いいね うらやましい」と茜が言ってきた。
「あっ ごめん いつもやから」と絢が・・。確かに、この頃はいつものことだ。
「詩織も手つないでるの?」とあかねが聞いていた。
「えー 誰? あの人とは、ふたりとも寮生だから、2回ご飯食べに行っただけで、まだ、付き合うってほどじゃぁないもの」
「付き合ってるって言わないんだ。そういうのって」と絢は言いながら、バックからドッグを取り出して、それとなく僕に手渡した。僕も、何気なく食べていたら
「絢って 本当に、モトシ君の彼女を自然にやっているね」と茜がポツンとつぶやいていた。
- - - - - - - - - - ☆ ☆ ☆ - - - - - - - - - -
ふたりとも、中学、高校と修学旅行は他の所で、関西は初めてということだった。3人共、USJには興味が無いので、京都、神戸を主に周る予定でいた。モトシとは、地下鉄で別れて、私達は道頓堀に向かった。もう、お腹がペコペコだったから、まっしぐらに橋のたもとのお店をめざしていた。
少し、並んで、暑い日差しの中、その辺で立ったまま、みんな、そんなの初めてだったから、アツッアツッとかキャーキャー言いながら・・。私、案内するというほど、ここに来たことないんだ。女の子だけだから、何人かの男の子に声掛けられたけど、無視して、水かけ不動さんから商店街を物色しながら難波に行った。今日は、夜、大文字焼きを見に行くので、時間があんまり無いんだ。
「詩織 声掛けられても、反応したらダメだよー」
「そーだよ 声掛けて来る男なんて、ろくなの居ないわよ」と茜も続いた。
「えー でも、せっかく旅行来てんだから、楽しくやらなきゃ」
私達は、堂島の大川沿いのカフェで休んでいた。茜が来たいと言っていたお店だった。
「私等、そんなにチャラチャラしてないし こんなに、可愛いんだから、焦んなくても、いい男現れるよ」と茜は、自分でも納得するように話していた。
「それよりも、いいねぇ ここ たまに、船が通るけど、観光船かしら 向こうは公園になってるんだ いろんな建物もあるんだね」
「さっきの あんな路地を歩いて お不動さんもすごいね あんなに水かかって、苔もすごいね 逞しい あんな人がいるといい
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