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戦姫絶唱シンフォギアGX〜騎士と学士と伴装者〜
第4節「世界を壊す、その前に──」
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ーが、降ってくるだとぉッ!?」

団地のすぐ近くには港がある。
しかし、クルーザーの出処が分かっても、そんなものが降ってくる理由など想像もつくはずがない。

純の両脚を覆うプロテクターが展開し、瞬間的に超加速する。

RN式アキレウスの特性は、高い防御性能と、瞬間的な超加速能力。
助走無しで一気に加速し、超スピードで戦場を駆ける。

クリスを抱えて身を投げ出した直後、轟音と共に四隻のクルーザーは爆発した。
気付いていなければ、2人はほぼ確実に押し潰され、爆発に巻き込まれていた事だろう。

「私に地味は似合わない。……だけど、これは少し派手すぎる」

黄色い女は、港の方を見ながら呟く。

視線の先には黄色く光る大きな目と、クルーザーを両手に掴んで佇む巨人の影があった。

「あとは私が地味にやる……」

黄色い女がそう言うと、巨人は闇に溶けるように姿を消し、同時にクルーザーも海面へと落下した。



「クリス、大丈夫かッ!?」
「はちゃめちゃしやがる……」

少し離れた草陰に身を隠しながら、敵方の様子を窺う2人。

そこへ、物陰から小さな影が駆け寄った。

「お二人とも、大丈夫ですか?」
「ああ……ってッ!?おまッ、その格好──ッ!純くんッ!目ぇ閉じろッ!」
「痛ったぁ!?」

それは、小学生ほどの背丈の子供だった。

目深にかぶったフードから覗く、少年とも少女ともつかない、幼い顔立ちと体つき。

クリスが純の目を覆った理由は、その格好だ。
なんと、フード付きの黒いローブの下には、同じく黒いブーツと丈がギリギリのパンツ一枚のみである。

年端もいかない子供とはいえ、流石にこの格好は際ど過ぎる。恋人として、彼氏の目を覆いたくなるのも当然だ。

「あなた達は……」
「あ、あたしは快傑☆うたずきん!国連とも日本政府とも全然関係なく日夜無償で世直しに奔走する──」
「イチイバルのシンフォギア装者、雪音クリスさん。そちらはアキレウスの伴装者、爽々波純さんですよね?」
「……へ……?」
「その声、さっきの……?」

声の主はかぶっていたフードを取り、その素顔を露にする。
その外見は同じ頃に響と対面しているキャロルと瓜二つであった。

彼女との差異は黄緑色の髪色と髪型、そして左目の下の泣きボクロくらいである。

「ボクの名前はエルフナイン。キャロルの錬金術から世界を守るため、皆さんを探していました」
「「……錬金術、だと?」」

クリスと純は顔を見合せ、唐突に飛び出してきた予想だにしなかった単語に驚愕した。

ff

「世界を……壊す?」
「俺が奇跡を殺すと言っているッ!」

八陣の竜巻が響へと向けて放たれた。

空斬り渦巻く真空刃、地面を抉
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