第4節「世界を壊す、その前に──」
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硬さでも無傷では済ませねぇッ!
「なるほど、悪くない。だが──ッ!」
「なッ!?」
真っ直ぐ進んでいたシールドが突然方向を変え、全く別の方向へとすっ飛んでいく。
シールドの向きが変わる直前、シールドの裏に何かがぶつかった音が聞こえた。
まさか……クリスと銃撃戦をしながら、こちらの方へ一枚だけコインを射出。そのコインをあちこちに反射させて、あの速度で飛来しているシールドの真下を狙い撃った!?
「味な真似しやがるじゃねぇか……ッ!」
だが、負けていられねぇ。
遠近両方に対応した敵だとすれば、近距離戦を苦手とするクリスに近付けるわけにはいかねッ!
「ここからが本番だッ!うおおおおおーーーッ!!」
更に激しさを増すクリスと純、そして黄色い女の戦い。
クリスと互角に撃ち合いながら、純の接近戦にも対応する黄色い女。
純は銃撃の合間、クリスが武装を切り替える間に攻撃し、黄色い女がクリスに接近するのを妨害し続けている。
拮抗する戦線。その状況を物陰から見つめる、小さな影。
(装者屈指の戦闘力とフォニックゲイン……。それでもレイアに通じないッ!やはり、『ドヴェルグ=ダインの遺産』を届けないと……ッ!)
黒いローブの小さな影、〈廃棄物11号〉は箱を握りながら焦燥していた。
「うおおおおおッ──らあああッ!!」
空中で純とぶつかり合い、ビルの壁へと飛ばされる黄色い女。
ビルの壁面を走って2人の方へ迫る彼女は、クリスのガトリングを避けながら大地を蹴り、高く飛び上がる。
クリスはそれを見てニヤッと笑うと、腰部のアーマーからミサイルを展開した。
「繋いだ手だけが紡いだ 笑顔達を守る強さを教えろ──ッ!!」
〈MEGA DETH PARTY〉
「ッ!?」
遮蔽物も足場もない空中では、ミサイルの直撃を避ける手段はない。
大量のミサイルが、黄色い女をホーミングしていき、大爆発した。
「やったか……!?」
思わず呟く純。
だが、クリスはもくもくと昇っていく爆煙を睨み付け、口を開いた。
「勿体ぶらねぇでさっさと出て来やがれッ!」
爆煙が晴れるとそこには、前方に盾のような形をした黄色い陣を展開した、黄色い女の姿があった。
「結界ッ!?」
陣が消えると、数枚のコインが地面に落ちる。
直後、女は再びコインを撃ち出し、2人を狙う。
クリスと純はその場を移動し、射出されるコインを掻い潜る。
『何があったの、クリスちゃんッ!純くんッ!』
「敵だッ!敵の襲撃だッ!そっちはどうなってる──「危ないッ!」あぁッ!?」
突然聞こえた誰かの声に、空を見上げるクリス。
「……クルーザ
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