暁 〜小説投稿サイト〜
八条学園騒動記
第六百十九話 レモンティーその六

[8]前話 [2]次話
「それこそね」
「強制労働課せられるから」
「外観誘致罪と内乱罪は重罪だから」
 ただし殺人罪よりは罪は軽い。
「だからね」
「それでよね」
「死刑にまでは至らなかったけれど」
「凶悪犯になって」
「それでなんだ」
 強制労働、重労働のそれを課せられているというのだ。
「そうなっていてね」
「懲役七年で」
「去年入ったけれどそろそろね」
 強制労働で酷使されてというのだ、尚連合の凶悪犯に対する強制労働は極寒の中で暖房もない刑務所の中で僅かの食事だけしか出ず容赦ない体罰もある中で二十四時間中十五時間行わせられる。
「もうかも知れないけれど」
「そうなのね」
「まあそうなってもね」 
 菅はレモンティーを飲みつつ述べた。
「結局ね」
「自業自得ね」 
 蝉玉もレモンティーを飲みはじめている、そのうえでの言葉だ。
「正直言って」
「そうだね、というかね」
 スターリングはそのレモンティーの味と香りを楽しみながら述べた。
「無神論者ってそうした人多いね」
「自分の力で進むだけとか言ってね」
「何でかエウロパと結託してね」
「悪いことしてる人いるわね」
「連合のプロ市民なんて」
 それこそというのだ。
「そうした人かカルトだよね」
「カルト教団もね」
 蝉玉はカルトと聞いて述べた。
「プロ市民になるのよね」
「うん、お金は信者さんから巻き上げてね」
 そうして得てというのだ。
「そのうえでね」
「お約束よね」
「まあね、平日のお昼から毎日デモしてるとか」 
 七海はこのことから指摘した。
「普通に考えてね」
「その時点であれだね」
「ええ、おかしいわ」 
 スターリングに真面目な声で答えた。
「そもそも」
「そうだよね」
「お仕事何ってね」
「なるね」
「そうよね」
「というかだよ」
 スターリングはまた言った。
「マスコミもそんな人達のデモとかね」
「報道したら駄目よね」
「犯罪者予備軍かね」
「犯罪者よね」
「前科ある人も」
 プロ市民達の中にはというのだ。
「無茶苦茶多いからね」
「色々やってね」
「警察が来ても」
 それでもというのだ。
「数で喚いて暴れてね」
「催涙弾でも使わないと逮捕出来ない様な」
「そうした人達でね」
「そんな人達を報道するとか」
「ちょっとね」 
 これはというのだ。
「ないよ」
「本当だね」
「何というか」
 それこそとだ、蝉玉も言ってきた。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ