第六百十九話 レモンティーその二
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その声でだ、こう四人に話した。
「僕達五人が一緒になるって」
「ああ、これまでなかったわね」
蝉玉が応えた。
「一年の時から」
「そうだね」
「クラスで一緒になっても」
それでもというのだ。
「五人ではね」
「ないね」
「何かね」
蝉玉は菅に応えて述べた。
「私達って仲悪くないけれど」
「それでもだね」
「ええ、一緒になることはね」
この五人ではというのだ。
「なかったわね」
「そうだね」
「スターリングが誘わないと」
そうでないと、というのだ。
「一緒にならなかったわ」
「そうだね」
「丁度五人休憩だったから」
それでとだ、スターリングも話した。
「だからね」
「それでなのね」
「皆を誘ったんだ」
「そうなのね」
「そう、それでね」
それでというのだ。
「今回はじめてね」
「この五人一緒になったのね」
「そうだよ」
「というかスターリングと蝉玉は一緒にいても」
二人が交際しているからだとだ、七海が言った。明るい顔立ちは今もだ。
「私達三人って何かね」
「一緒にいることってないね」
「結構菅と彰子は一緒にいる?」
「そ、そうね」
彰子は顔を少し赤くさせて七海に応えた、実はそこに彼女の想いが出ていたがそれに気付いた者は今はいなかった。
「そういえば」
「最近ね」
「けれどね」
「私は何かダンとね」
「一緒にいること多いわね」
「ウマが合うのよ」
それでというのだ。
「お友達としてね」
「それでよね」
「付き合ってないけれど」
それでもというのだ。
「海に縁があるもの同士で」
「それ大きいわね」
「特にダン実家水族館やってるでしょ」
「琉球の方で」
「それでよく海のお話するから」
だからだというのだ。
「一緒にね」
「いるのね」
「同じ日系国家でね」
「日本語でお話も出来て」
「それでね」
その為にというのだ。
「一緒にね」
「いるのね」
「そうなのよ」
こう彰子に話した。
「けれど確かにね」
「この五人だと」
「どうもね」
この顔触れはというのだ。
「なかったわね」
「そうよね」
「縁があったらね」
菅はクールな表情で述べた。
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