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寄り添い合う猫の母子
第二章

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 幸い親子がいつも一緒にいて仲良くしているのを見たある優しい家族が三匹一緒でと言った、こうしただった。
 親子離れずに家に入ることになった、サマンサはそのことが決まった三匹に対して優しい笑顔で言った。
「これから家族で幸せになるのよ」
「ニャア」
「ウニャア」
「ニャオン」
 三匹で彼女に応えた、そうして一緒に幸せな世界に入った。
 ダーンリーは仕事でテキサスからカルフォルニアに行くことがある、そこでビジネスパートナーのノボル=クマモト何でも祖父は日系人部隊活躍したという黒髪と黒い目で眼鏡をかけた彼のビジネスで仕事の話をしてだった。 
 その後で彼の自宅に招かれてそこで和食だというお好み焼きをご馳走になった。その時にであった。
「ニャア」
「ミャウン」
「ミャ〜〜〜」
 三匹の白猫がいた、一匹が大きく二匹が小さいのを見てダーンリーは三匹が親子なのを察した。そして。
 三匹を見ると目がだった。
 母猫は右目が水色、左目がヘーゼルだった。子供達は右目がグレー、左目が水色だ。ダーンリーは猫達のオッドアイを見て言った。
「奇麗ですね」
「ええ、元野良で保護された猫達で」
 ノボルはダーンリーに笑顔で話した。
「三匹揃って引き取りました」
「そうですか」
「三匹共女の子で」
 ノボルはダーンリーと一緒にお好み焼きを食べつつ話した、お好み焼きは彼が言うには大阪のものであるという。
「母親の名前はサクラ、娘の名前はそれぞれモモ、ウメといいます」
「日本の名前ですね」
「日本の大学に留学していた息子が名付けました」
「そうですか」
「いや、最初見た時は驚きました」
 ノボルはダーンリーにこうも言った、見れば母娘達は寄り添い合い離れることがない。とても仲がいい。
「白い毛も奇麗ですが」
「オッドアイも奇麗で、ですね」
「はい、ですから」
 それでというのだ。
「心を奪われて」
「家族に迎えられましたか」
「元々猫は好きですが」
「この娘達は」
「余計にです、ではこの娘達を見ながら」
「お好み焼きをですね」
「いただきましょう」
 笑顔で話してだった。
 ダーンリーはお好み焼きを食べながら猫達を見てノボルと彼女達の話に興じた、そして食後妻にメールで三匹の動画を送ると好評だった。
 そして家に帰るとその猫達のことを話した、それからまた新しい猫を保護センターから受け取って育てた。猫達を愛する者達として。


寄り添い合う猫の母子   完


                    2021・6・27
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