第六十四話 阿波野君と先輩その三十五
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「黒いんねんは白いんねんにね」
「変えないと駄目なんですね」
「そう、阿波野君もね」
「そうなんですね」
「そうよ、頑張ってやっていってね」
私は阿波野君にさらに言いました。
「私も出来ることなら一緒にさせてもらうから」
「助けてくれるんですか」
「というか人を助けて我が身助かるでしょ」
ここでこのおみちの言葉を出しました。
「そうでしょ」
「そうですね、そう言われていますね」
「だからそうして私のいんねんも変えられたらね」
「そう思っていますか」
「ええ、自分で気付いていないいんねんもね」
「そうなんですね」
「だからね」
阿波野君にあらためて言いました。
「私もよ」
「そうですか」
「じゃあいいわね」
「まずは、ですか」
「先輩と会ってね」
「わかりました」
このことは頷いてくれました、そしてです。
阿波野君と日常のお話もしてから電話でのやりとりを終えました、そのうえでお母さんに言いました。
「阿波野君には言っておいたけれど」
「不安なのね」
「最後は何とか前向きになった感じだけれど」
そうは思ってもです。
「あの子の嫌いな対象への嫌い方見てると」
「最初から嫌いなうえにっていうのね」
「ええ、だから不安よ」
彼の性格を見ていると絶対に先輩がしたことと結果を聞いて怒るしです。
「どうなるかしら」
「それで彼が怒ったらなのね」
「そこで注意するわ」
もうこのことは決めています。
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