第四百六十五話 キール大会戦その十二
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「お腹が減ってはですね」
「戦えないわよね」
「そうですよね」
アリス=ロンドにも応えた。
「ですから私もです」
「それだけ食べるのね」
「逆に食べませんと」
そうならというのだ。
「もうです」
「動けないのよね」
「はい、お腹一杯食べて」
十杯目のそれを食べつつ述べた。
「そしてです」
「また戦うのね」
「そうします」
「そうなのね、ただね」
アリスは玲奈の食べる量を見て言った。
「あんたもよく食べるわね」
「よく言われます」
「私達の仲間は食べる人多いけれどね」
「私もですね」
「ええ、けれど食べてね」
「はい、戦い続けましょう」
「そうだ、食べてこそだ」
楓も言ってきた。
「動けるからな」
「だからですね」
「君も食べることだ」
楓は玲奈に冷静な顔で述べた。
「いいな」
「そうさせてもらいます」
「遠慮なくな」
「食うものは山みたいにあるしな」
シャーロットもビーフシチューを食べつつ言ってきた。
「どんどん食おうな」
「そうですね」
「そしてな」
「そのうえで、ですね」
「よく寝て」
「戦いましょう」
「一緒にな、しかし玲奈ってな」
シャーロットは今度は玲奈自身について言及した。
「よく聞く声だな」
「そっくりさんが多いですね」
「レオナもシスターナナもでな」
「それにリューさんもですし」
「ヴィクトーリャもだな」
「私自身そうした人が多くて」
そうしてというのだ。
「私が誰かわからなくなります」
「僕もよくそうなるけれど」
恋々もだった、見れば巨大なお握りを両手に持って食べている。
「玲奈もだね」
「はい、自分が誰なのか」
「そうそう、そっくりさんが多いとね」
「そうなりますね」
「かく言うあたしもだけれどな、それとこのシチュー美味いな」
シャーロットは自分達が食べているものの話もした。
「ビーフシチューな、リネットの国で食ったらな」
「ビーフシチューは同じでもですか」
「これがまずいんだよ」
そうだというのだ。
「本当にな」
「実はよく言われます」
そのリネットも困った顔で言ってきた。
「私の国はです」
「食いものまずいってな」
「残念ですが」
「メリオダスさんのお料理も酷いけれど」
恋々は笑って言った。
「イギリスとかそっちの系列の国はそうだよね」
「実際イギリスさんお料理滅茶苦茶下手ですよね」
「うん、最悪だよ」
リネットに笑って話した。
「そっちの才能は全然ないからね」
「だからですね」
「そう、だからね」
それでというのだ。
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