第二章
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「本当によかったです」
「ではこれからも」
「彼等を宜しくお願いします」
ジョースターはパレットにこう言った、そうして署長から次の勤務先に赴いたが。
コロンビアに出張しそこで仕事をしたがスパ地区に案内されてだった。
そこで一匹の犬を紹介された、それはシュナイザーの雄だったが。
「ワン」
「おや、これは」
ジョースターはその犬を見て少し驚いた、見れば。
その犬は警官の服を犬用にアレンジしたものを着ている、それを見て言った。
「犬のコスプレ、ではないですね」
「正式な警察犬ではないんですが」
地元の署長が彼に話した。
「保護されてから飼い主の人に訓練されて警察の手伝いをしています」
「そうですか」
「この人がその飼い主です」
署長が紹介するとだった。
そこに中年の愛嬌のある顔立ちのやや背の高い浅黒い肌の男がいた、黒の癖のある髪と屈託のない光を放つ黒い目が特徴的だ。
男は自分からジョースターに名乗った。
「ニコラス=アレハンドロ=ワルトロスといいます」
「ワルトロスさんですか」
「ええ、ここでバイクの修理屋をしていて予備兵でもあります」
「そうなのですか」
「こいつ、アスールを拾ったんですが」
その犬を見つつ話した。
「道で他の犬と喧嘩をして怪我をしてまして」
「元は野良犬でしたか」
「どうも。怪我が酷かったんで病院に連れて行って」
そうしてというのだ。
「それからです」
「飼われていますか」
「はい、飼ってみると素直で言われたことはちゃんとして愛情に応える奴で」
そうした性格でというのだ。
「これなら人の為世の為に働いてくれてると思って。警官にも友達が多いんで」
「警察犬の訓練をですか」
「受けさせて正式じゃないんですが」
「警察の手伝いをですね」
「させています、お陰で」
ワルトロスはジョースターに笑顔で話した。
「人様に役に立ってくれています」
「警察の手伝いをしてですね」
「そうして」
「我が署は警察犬が少ないので助かっています」
署長も言ってきた。
「本当に。ですから」
「これからもですね」
「アスールにはいてもらいたいです」
ジョースターに笑顔で話した、そして後は彼と飼い主の二人でアスールのことを詳しく話した。そうしてだった。
ジョースターはコロンビアから帰ると警察犬を増やしかつ野良犬からも適性のある犬を訓練を施しその中に加えることを提案した。警察犬を増やしかつ命を救おうと、そうしてその政策を実現させつつ頑張っていくのだった。
警察にあった幸せ 完
2021・6・26
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