第十四話 新しい道その七
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。そのうえで言う野田だった。
「それが急に変わって」
「ええ。私だってね」
永田もだ。二人を見つつ忌々しげに応える。
「あの時のあいつって馬鹿でデブだったじゃない」
「いいところなんて何もなくてね」
「それで素子に告白するなんて身の程知らずって思ったわよ」
「私デブ嫌いだから」
素子はまた言う。
「あんな奴ね。願い下げだったわよ」
「それで何であんなに急に変わったのよ」
「これじゃあ私あれじゃない」
野田は苦々しい顔になっている。そうなってさえの言葉だった。
「男を外見だけで振った馬鹿女になるじゃない」
「私もよ。成績とかだけを見たね」
「あの娘ばかりお株あげてね」
「当て馬みたいじゃない」
ここにきてようやくだ。二人も忌々しさと苦々しさを感じながらわかってきたのだ。自分達が希望を振り嫌がらせをしてきたのは自分達の愚かさ故のことだとだ。しかしだ。
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