第一章
[2]次話
犬と牛の絆
ジニア＝ケイ＝マイヤー金髪を肩まで伸ばしグレーの目と面長のソバカスのある顔を持つ中背の彼女は自分より二十センチは大きく金髪を短くしていて青い目で顔の下半分を黒い髭で覆った夫のランディと共にオクラホマで牧場を経営している。
その彼女は今親戚から引き取った雌の茶色の子牛を見ている、見れば右の後ろ足が曲がっている。その牛を見つつ夫に話した。
「この娘、カップケーキはいい乳牛になってくれそうだけれど」
「その前にね」
「ええ、足を治してもらわないとね」
「だから今度手術に行くけれど」
「クゥ〜〜〜ン・・・・・・」
「クゥン・・・・・・」
カップケーキの横にボーダーコリーと茶色と白の耳が立った犬がいる。二匹は夫婦が手術と聞くとカップケーキを心配そうに見た。見ればボーダーコリーの首輪にはボーとあってそして雌であり茶色と白の犬の首輪にはルーキーとあり雄である。夫婦は彼等も見て言った。
「ボーもルーキーも心配そうだけれど」
「大丈夫よ、手術は絶対に成功するっていうし」
「だからな」
「安心して病院から戻って来るのを待ってね」
「カップケーキもだぞ」
「絶対に成功するから心配しないでね」
「モオ・・・・・・」
手術をするカップケーキも不安そうだった、しかし。
手術の日が来て彼女は動物病院に送られた、二匹の犬は彼女をずっと心配そうに見送った。夫婦はそんな彼等を見て話した。
「犬と牛でもお互い赤ちゃんの頃から一緒で」
「本当に仲がいいけれど」
「だからこそ別れが辛いんだな」
「ええ、そうね」
心配そうな二匹を見て話した、そして彼等を優しく宥めつつ退院の日を待ったが。
手術が成功し普通の足になって牧場に戻って来たカップケーキを見てだ、ボーもルーキーも彼女のところに駆け寄って尻尾を振った。
「ワンワン！」
「ワンワン！」
「この通りだ、もう大丈夫だ」
「それで一緒にいられるからね」
「安心するんだ」
「何の心配もいらないわよ」
夫婦は再会を喜ぶ彼等に言った、見れば彼等も満面の笑みを浮かべている。
夫婦は彼等の再会を見て暫くしてから仕事でアーカンソー州のルーキーリッジ動物保護施設に来た、そこで仕事を済ませてから施設の中を経営している牧場の勉強になると思っていて見回っていたがその中に。
「モウ〜〜〜〜」
「ワン」
「ワンワン」
茶色と白の牛が十二匹の犬達と牧場で一緒に楽しく過ごしていた、特に二匹のブルテリア、白の彼等と仲がいい感じだった。
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