暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga28最後に至るとき〜Farewell day〜
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はリアンシェルトが用意してくれてたところでね。4年前、リアンシェルトに勝った後、パイモンが案内してくれて、それからはそこでT.C.の活動をしてた。ごめん、アインハルト、トリシュ。アイリ達、クラウス達やエリーゼ達の思い出の場所を、悪い事に使ってた」

「え、あ、い、いえ。・・・お役に立てているのなら大丈夫です?」

「どうして疑問形?」

「あと、実はここ怒るところ」

アイリが頭を下げるとアインハルトはお辞儀して、ルールーとリヴィがツッコみを入れた。陰鬱な雰囲気なミーティングホールやったけど、アインハルトの天然のおかげでちょう晴れたかも。ただ、トリシュやシャルちゃん達ベルカ組が顔を見合わせてるのが気になった。

「えっと、ひとまず、アイリ。私たちをアムル領に案内してくれるか? アイリ、転移魔法とかで来たんやろ?」

「う、うん。ベルカに航行船の便なんてないしね。えっと、座標はね・・・――」

シュテルンベルク邸の中庭の座標を教えてくれたアイリ。本局からシュテルンベルク邸へはスカラボのトランスポートで行けるとのことで、私たちはすぐに行動を開始。シュトゥラに降り立ってみたいってゆうアインハルトや、フォルセティらチームナカジマにルールー、リヴィも一緒することになったんやけど・・・。

「プレシア母さん・・・?」「プレシアママ・・・?」

「私はここまでよ、アリシア、フェイト、アルフ」

「そうだね。私も、これで失礼させてもらうよ」

プレシアさんとドクターがそう言うと、2人は脚から霧散し始めた。それにリニスさんも。ウーノさん達が一斉にドクターの元に集まって、「やっぱり消えちゃいやです!」と涙ながらに吐露する。ドクターは人間として死ねたことに誇りがあるって言うて、歳を取らへん使い魔のような存在にはなりたないって考えや。ウーノさん達も渋々やけどそれに納得してたようやけど、いざお別れが来たら・・・って、ことなんやろうな。ゆっくりと消え始めたドクターは「ほら、笑って送り出してくれたまえ」と苦笑いを浮かべて、ウーノさん達の頭を順に撫でる。

「アイリさん。私は、アリシアの使い魔として残ることにしました。・・・お願い出来ますか?」

「あ、うん。じゃあ・・・コレ、飲んでくれる? で、飲んだ後はそちらの魔法での使い魔契約をすれば大丈夫、ってマイスターが言ってた」

アイリは身に着けてる局の青制服のジャケットのポケットから、ビー玉サイズの虹色に輝く宝石を取り出して、手の平に乗せた宝石をリニスさんに向かって差し出した。そやけどリニスさんの脚はもうふくらはぎ辺りまで消失してるから、アリシアちゃんが代わりに受け取って、「リニス。あーん」って口に運んだ。

「アリシア。そこまでしてもらわずとも・・・」

「あーん」


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