第二章
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「シェルターに保護されたんだ」
「シェルターにも見付けたら連絡をお願いしていたけれど」
「今日連絡があるなんてね」
「見付かったのは昨日らしいわ」
「そうだったんだ」
「ええ、それでね」
妻は夫にさらに話した。
「子供達にはね」
「バイパーもプレゼントになったね」
「そうね、まさに奇跡よ」
「クリスマスのね」
夫婦でも話した、そしてこの年のクリスマスを心から喜びSNSでもこのことを書いたがその書き込みに対して。
アラバマ州から連絡があり時間があるなら会いたいとウォルマートというスーパーマーケットの店員のジェーン=ラヴンツリーから連絡があったのでエイプリルは時間のある時に実際にニューヨークからアラバマまで子供達と犬達を連れて旅行を兼ねて彼女に会いに行った。連絡があったその家に行くと。
茶色の髪の毛で鳶色の瞳に眼鏡をかけた太った女性が出て来た、そして。
「ワンワン」
「アビーっていうの」
その女性ジェーンは一家を入れてそうしてだった。
黒い垂れ耳のやや大型犬を自分の横に連れて来てそのうえでエイプリルに話した。
「この子は」
「それでその子がなのね」
「三週間ずっと行方知れずで」
そしてというのだ。
「心配していたら」
「貴女が働いているスーパーに来たのね」
「私の勤め先に一度お買いものの時に連れて来たけれど」
それはあったがというのだ。
「そこで勤め先の場所を覚えていて」
「その時に」
「それでクリスマスにね」
その日にというのだ。
「来たの」
「私達がこの子と再会したその日に」
エイプリルはそのバイパーを見ながら応えた。
「再会出来たのね」
「まさにその日にね」
「奇跡はそちらにもあったのね」
「そうみたいね」
「神様の奇跡ね、じゃあもうクリスマスじゃないけれど」
それは過ぎたがというのだ。
「このことをお祝いしましょう」
「そうね、再会を祝福して」
ジューンも応えた。
「一緒にね」
「これからね」
「お祝いしましょう」
こう話してだ、そのうえでだった。
ジューンとエイプリルの一家は家族がクリスマスに戻ったことを乾杯した、この時ジューンの家族も来て一緒に祝った、そこにはそれぞれの犬達もいた。彼等もそうしたのだった。家族とクリスマスに出会えたことを喜んで。
クリスマスの帰宅 完
2021・6・24
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