暁 〜小説投稿サイト〜
DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
ミニゲームは倉庫番
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のに、先程まで横柄だった門兵は、真っ青な顔になりガクブル震えている。
「ビアンカ…ビアンカ!…落ち着こうよ…こんな所で彼を消し飛ばしても、何の解決にもならない!むしろ問題が増えるだけだ!だから落ち着いて!」
何時もと景色が違う…
アホな事を言うお父様を、お母様やみんなが正論で止めるのが我が家の日常なのに…

「ま、間違えちゃったぁ〜!ぼ、僕…寝不足で寝てたみたい!…何か変な寝言、言っちゃいましたか?ご、ごめんねぇ〜………あ、あは…あはは…あははははは……………」
その言い訳はムリがあるだろ!
ビビッてるのは分かるけど…
「そ、そうだよね!寝言だよね!大変な仕事だもんね…寝ちゃうよそりゃ…」
確かにキレたお母様は怖いし、下手に刺激しない方が得策ね。
幸い門兵も通してくれるみたいだし…





もの凄く重い雰囲気の中、私達は城内を歩いてる…
入口から離れ、誰も居ない場所へ来た途端、お父様が蹲り唸りだした!
「……くっ……うぅぅぅ………」
何だ!?淋病が何かか!?

「リュカさん、どうしました!!」
アルル様が心配になり声をかける………が、
「くっくっくっ………あはははははははは!!」
気が触れた様に笑い出すお父様…

「ふふふ………あはははは!」
そしてお母様までもが笑い出す…
………やられた!!
お父様はともかく、お母様までもがこの様な事をするなんて…
「この夫婦…最悪だ…」
お兄様がポツリと呟く…
嫌な夫婦だ。


暫く笑っていたお父様も落ち着き、一応事の次第を問いただす。
「お父様…お母様……先程のご立腹は、お芝居ですの?」
「うん。だってカンダタがさ、『田舎者は城に入れない』って言ったじゃん。しかも『俺達見た目が田舎者』とも言ったじゃん。門前払いを喰らう可能性があったからさ、ビアンカと相談したんだ!」
お父様はお母様を抱き寄せ、イチャつきながら悪びれる事もなく話す。
「そうなの!リュカがね、『田舎者』って言われたら、両手にメラを灯して怒って見せようって………どうだった、私の演技は?」
わぁ〜…お母様もお茶目さんだったのね…
あの門兵…PTSDになってるんじゃないの?
「「酷い…」」
どうやらウルフ様も同じ様な事を考えてたみたい…
気が合うじゃない!



さて、気を取り直し探索を再開する。
私は皆さんを引き連れる様に、勝手に地下へと歩みを進める。
そこは、それ程広くない通路に大岩が3個…
少し奥の床には、かなりの重量がなければ反応しないスイッチが3つ…
ミニゲームの倉庫番だ!
「何だ此処は?」
おや?お父様はドラクエ3をやった事ないのかしら?
転生者なのに…いやいや、あり得ないわ。
アホすぎて忘れてるだけよ!

「お父様、きっとパズルです
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