第六百十八話 チョコレートも食べてその十一
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「ないでしょう」
「そうなんだな」
「しかしその千年の間に」
人はというのだ。
「様々なことがありますね」
「教科書でもね」
世界史、連合では連合史とそれぞれの国の歴史の教科書がそれぞれあって授業もあるが世界史だとエウロパ等も入る。
「そうだね」
「破壊もありますね」
「マウリアなんかな」
戦乱が続くこの国ではというと。
「破壊なんてな」
「常でしたね」
「色々国が出て来てな」
「滅んでいますね」
「戦争に負けたりしてな」
「内乱があったりして」
「それで国が滅びるなんてな」
マウリアではというのだ。
「もうな」
「常でしたね」
「ああ」
実際にというのだ。
「そうだったな」
「国の成立は創造で」
「国が続くとか」
「調和であります」
「それで滅びるとか」
「破壊になります」
そのサイクルになっているというのだ。
「連合では国の滅亡はないですが」
「それはないよな」
「この国がある限り」
「建国された国は残るな」
「そうですね」
「栄えたり衰えたりするけれどな」
それでもというのだ。
「残ることはな」72
「残りますね、ただ会社とかはな」
「潰れますね」
「それはあるな」
「それもです」
「破壊か」
「はい、終焉はです」
これはというのだ。
「そうなります、ですが」
「創造もあるんだな」
「また新しい会社が出来ますね」
「そうなるな」
「そして人も死にますね」
「絶対にな」
生徒は強い声で答えた。
「もうそれはな」
「まさにですね」
「死なない奴なんてな」
それこそというのだ。
「いないからな」
「命あるならです」
「誰だって死ぬな」
「不老不死はありません」
セーラは言い切った。
「神ですらです」
「死ぬんだ」
「何時かは」
「本当に?」
生徒はセーラの今の言葉に心からいぶかしむ声で問うた。
「神が死ぬのか」
「人から見れば無限の様な時を生きますが」
それでもというのだ。
「転生もしますね」
「そういえばそうか」
「クリシュナも仏陀もヴィシュヌ神の生まれ変わりです」
マウリアではこう考えられている、尚仏陀がそう考えられている為にマウリアでは仏教はヒンズー教の一派とみなされている。
「生まれ変わるということは」
「死ぬんだな」
「はい」
神もというのだ。
「アムリタで不老不死にはなっていますが」
「それでも何時かはか」
「そうです、長い時間を生きても」
人から見れば気の遠くなる時間である。
「ですが」
「神様も死ぬんだな」
「そうです、そして神の輪廻の中にです」
「俺達人間もいるんだな」
「そうお考え下さい」
「凄いことだな、まあ色々お話したけれどな」
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