第六百十八話 チョコレートも食べてその七
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「私達はこの外見です」
「確かアーリア人がインドに入って」
「そして定住しましたが」
「アーリア人が白人だったね」
「そうでした」
まさにというのだ。
「それが当時のマウリア、インドに移住して」
「それで定住して」
「その間に色素が変わりました」
「ああ、それで肌の色とか」
「髪の毛や目の色も」
「当時のインドは熱くて」
「日差しも強かったので」
そうした場所に長年いるとそして代々重ねると色素も変わっていく、色素も環境によって変わっていくのだ。
「今に至ります」
「そうなんだね」
「ですから」
それでというのだ。
「私達は今もです」
「その外見なんだ」
「宇宙の移住先も暑い星が多く混血もです」
「していないんだ」
「ですから」
その為にというのだ。
「私達はこの外見です」
「古代からだね」
「左様です」
「そうなんだね」
「そしてそれでわかりますね」
「連合の人間は混血してるけれど」
それでもというのだ。
「そうした外見の人はいないから」
「連合の人に」
「だからめね」
「おわかりになられますね」
「うん、何となくにしても」
「そうですか」
「連合の人と雰囲気も違うし」
これもというのだ。
「あるからね」
「雰囲気ですか」
「うん、連合の人間とね」
「マウリアの人とは」
「別の世界にいる様な」
「はい、連合はです」
セーラもその生徒に答えた。
「確かに」
「別世界だね」
「マウリアとは」
「そうだよね」
「連合とマウリアは同じ人間の国ですが」
このことは事実であるがというのだ、セーラは両方の国にいて知っているのでそれで言うのだった。
「しかし」
「別世界だね、俺マウリア知らないけれど」
「行かれたことはないですね」
「うん、けれどネットやテレビで観ていると」
それならというのだ。
「もうね」
「別世界とですね」
「思えるよ」
連合とマウリアではというのだ。
「何もかもが全く違って」
「左様ですね、エウロパそしてサハラとも」
この二国もというのだ。
「違います」
「エウロパって貴族がやりたい放題だよね」
「そのことは置いておきまして」
この生徒も連合の者でエウロパへの偏見が極めて強いので述べた。
「エウロパともです」
「連合は別世界なんだ」
「そしてサハラとも」
「ああ、あそこ戦争ばかりしているね」
「それも終わろうとしていますが」
セーラはサハラにも行ったことがあるので知っているのだ。
「この二国ともです」
「別世界だね」
「そうなっています」
「実際そうなんだね」
「今の人類社会はそれぞれの国で全く違っています」
「それでマウリアの人もね」
その彼等もというのだ。
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